![]() |
2017.05.03 Wednesday
ツバメ その4
今年もいつもの通り、お弁当屋さんの軒先にツバメが帰ってきた。
しばらく前からその辺りを飛んでいる。 ツバメの平均寿命は短いが、生き延びて大きくなった個体は10年ほど生きるという。 鳥類は長生きだ。 前にも書いたが、ツバメは人を怖がらない。 だから、人間の家の軒先に巣を作ることで、他の鳥から攻撃されずに済む。 人間とツバメの歴史はどちらが長いのかはわからないが、長い間にそういう関係になったのだろう。 ツバメはあの小さな身体で時速200キロを出すことができる。 おまけに何千キロも離れた所に渡っていき、場所を覚えている。 まさに生命の不思議だ。 宮本武藏と決闘した佐々木小次郎の得意技に、ツバメ返しというのがある。 柔道の投げ技にもあるらしい。 いずれも、ツバメの素早い動きを由来にしている。 ツバメを見るようになると、もうすぐ暑くなる。 春が短くなって、夏が長くなった。 温暖化の影響だろう。 日本に滞在する期間も延びているのかもしれない。 農家にとっても、虫を捕獲してくれるから嬉しい鳥だという。 残念ながら広い空を飛び回るツバメはペットにはならない。 あの優雅な飛行の姿を眺めて感心するしかない。 秋になって、無事に巣立ってほしい。 |
![]() |