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2017.01.04 Wednesday
NHKのウソ
こないだNHKを見ていたら、献血の話をやっていた。
そこで、関係者のオジサンが20代〜30代の献血者が減っている、という話をしていて、グラフが出てきた。 それは、80年代と今を比較して、20代〜30代の献血者が20%減っているというような棒グラフだった。 たしかに、献血の実績ではそうなっているのだろう。 それは真実だから、オジサンはテレビで説明していた。 それをそのまま見ると、若い人たちは献血に対して協力的ではないと思ってしまう。 しかし、それは間違いだ。 80年代と今では20代、30代の人数が違うからだ。 少子高齢化という言葉を思い出せば、そういうグラフはそのまま出さないだろう。 献血センターの統計はウソではないが、その比べ方はフェアではない。 せめて対象地区の20代、30代の人口に対する比率で表すとかの工夫が欲しかった。 そういう統計の数字は人をだます時によく使われる。 バックグラウンドを説明せず、一見自分の意見を表しているような数字があれば、それだけ見せる。 それはウソではないが、真実でもない。 そういうことに対するリテラシーはとても大事だと思う。 今は文系だからといって、高校の1年あたりで数学は止めてしまう。 統計や確率の知識がない学生が過半数だろう。 分数や小数もアブナイ学生もいる。 グラフが出てきたとたん、考えるのをやめる学生もいる。 ああいうのはわからない、と思っているのだ。 わかれば、そんなに難しくないのに、見ただけで拒否する。 中学生の統一テストでも、文章題やグラフの読み取りは成績が悪かったはず。 統計のリテラシーは大事だ。 そういうグラフや数値にだまされないために。 |
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