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2015.12.25 Friday
絶食系
男子が元気だったのはバブルまでらしい。
バブルがはじけてできた言葉が「肉食系女子」。 そして男子は元気をなくし、「草食系男子」になった。 そして、今の男子は「絶食系」だと言われる。 絶食系男子は、ゲイではないが、女性を性的な対象として見ないらしい。そして、社会的にのし上がることにも興味を持たない。でも、生きる気力を失っているのではない。ファッションや美意識には強いこだわりがある。 彼らは無駄に競い合うことを避けるために,これらの欲求を最小限にしているということだ。 「無駄に競い合う」というのをどこまで許容するかということだろう。 学校の競争も無駄と思えば無駄かもしれない。 食うには困らないし、みんなスマホを持って、ほしいものは手に入るし、そこそこ豊かな生活を送れている。 コンビニに行けば、食べたいものはあるし、古着屋に行けば、着たいものは手に入る。 彼らは、そこそこで満足することを知恵として知っているのだろう。 無理にベストなものを得る必要はなく、足るを知った。 究極の老荘思想。 恋愛も面倒くさい。 いろいろとラインが来るし、返事しないとなんで返事しないのかと言われる。 煩わしい。 これは男女共通の話らしいが…。 これは新しい生き方として定着するんだろうか。 国、というのはどういう概念になるんだろうか。 自分の豊かな生活は、誰かに守られていればそれでいいんだろうか。 少子化で経済が縮小し、いずれそうも言っていられない時が来るような気がする。 もちろん、みんなが絶食系ではない。 肉食系の男子もいるし、草食系の男子もいるし、そして…。 競い合わなくても生きるのに不自由しない、そういう前提条件が崩れた時が問題だろう。 そういう時代は、いずれやってくるぞ。 |
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