考えたこと2

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高齢化と老化
今から35年後の2050年にアメリカでは65歳の人口が2倍、世界では3倍になるとのこと。
ディスカバリー・チャンネルでやっていた。
世界も確実に高齢化していく。

今アメリカでは老化の進行を止める、という対策を考えている。
もちろん、日本でも考えている科学者はいるんだろうが…。
実際は今でもなぜ老化が起こるのかはよくわかっていない。
細胞をコピーする仕組みはわかっているが、それが老化を伴うメカニズムはわからない。
細胞がコピーされるだけなら、老化は起きない。

1900年の平均寿命は50歳くらい。
今は70歳くらいまで伸びた。
長寿化は老化を伴い、生活の質は落ちる。
どうせ長寿化するのなら、老化のスピードをゆっくりさせて、質をおとすべきでない、というのが研究者たちの理由。

番組ではいろんな取り組みを紹介していた。

線虫の老化は人間の老化に驚くほど似ているという。
その線虫で老化を防ぐ物質をみつけ、それをマウスでチェックする。
人間のタンパク質を可視化する方法もある。
セノリティクスという物質をマウスに与え、普通に老化したマウスと体力を比べると、全く違う。

14歳でMITに入った科学者は、その優秀さ故に科学をやめて16歳でファンドを立ち上げ、老化防止の薬を作ることを決意する。
役所が認めないと、薬はできないのだ。

今の考え方は、個別の疾患は独立して発生し、それで病気になるということだが、新しい考え方は、老化を遅らせる薬を作れば、すべての疾患が発生しにくくなるということだ。
それによって、元気な老後を過ごしたい。

健康な寿命がのびれば、巨大な経済利益を得ることもできる。
国としてはいい方向だ。発展ができる。
いかにもアメリカらしい合理的な発想だ。

一方で、地球上の人口のことも心配になる。
今や70億人の人がいる。
健康になった年寄りを食わすことができるのか。

人生は長い旅。
その終わりに何が待っているか、楽しみにしているという老人が登場した。
その老人は高齢のため心臓の弁の手術を断った。

まだまだ模索状態だ。
どうなるのか…。

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