考えたこと2

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省エネスパコン
「京」というスーパーコンピューターが2011年に世界最速になったが、この「京」がどれだけの電気を使うかは知らなかった。
なんと、一台のスパコンで一般家庭3万世帯分の電気を使うらしい。
一般家庭3万世帯で使う電気がどれほどかわからないが、スゴイ量だと思う。

電子が走り回って、計算をするのだろう。
走り回ると、熱が発生して、それを冷やさないとイケナイ。
いったい、どれくらい計算ができるのか。

それがペタフロップスというような単位で示される。
「京」は10ペタフロップスの計算ができる。
これは1秒間に 10,000,000,000,000,000回の計算ができる、ということらしい。
単位が大きすぎてイメージできないが、これくらい計算ができないと、地球の天候をシミュレートしたりはできないんだろう。

しかし、3万世帯の電気と聞くと、ちょっとびっくりする。
世帯平均の人数を3人とすると、ほぼ10万人分の電気になる。
蓮舫が事業仕分けで落としかけただけのことはあるなあ。

そういうわけで、今は省エネのスパコンを作っているらしい。
最新の省エネスパコンは「菖蒲」という名前。
処理能力は「京」の5分の1だが、消費電力は250分の1しかない。
このコンピューターは、洗濯槽のようなものが特徴。
「京」が空冷なら、「菖蒲」は水冷だ。
それなら、250分の1もうなづける。

具体的には、メモリーや計算素子を基板ごと特殊な液体に浸して冷却するらしい。
昨年11月に1位だったドイツのスパコンを3割以上上回り、省エネスパコンでは1位になった。

何でも消費エネルギーを抑えないと、使えないというのが今の世の中。
インバーターエアコンもそうだし、コンピューターの中のCPUも省エネになった。

本来のスパコンはここ3年ほど中国の天河二号というのが1位。
京が1位になったのは2011年だった。
今やスパコンは消費電力あたりの計算能力というような指標で勝負することになったらしい。
京も含めて、力任せにチップを並べて強引に計算速度を上げれば、計算能力は上がるらしい。
しかし、電力をめちゃくちゃ食う。
しまいに、スパコン1台に発電所が一つ要るということになる。

だから、消費電力あたりの計算能力、という指標ができたらしい。

日本のベンチャー企業が頑張ったから「菖蒲」ができたらしい。

この分野で頑張ってほしいと思う。


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