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2015.12.02 Wednesday
景気
アメリカの景気がいい。
IMFの見通しでも10月の発表でGDP成長率が0.1ポイント増えた。 2010年に9.9%だった失業率が2015年には5.5%まで良くなった。 シェールガス、シェールオイルなどの新たなエネルギー源が追い風になっている。 そして、インターネットの活用によって産業が活性化してきた。 新たな仕組みがどんどんできている。 お金を集めるKickstarterや、タクシーの代わりになるUberなど、アメリカは新しいビジネスの宝庫だ。 そういうところが、景気の良さにつながっているんだろう。 一方で、中国は景気が減速しているらしい。 中国はまだまだ個人消費が弱く、設備投資でGDPを稼いでいる。 政府がインフラ整備などでお金を落とさないと、GDPが上がらない。 ぼちぼち苦しくなってきたということか。 そして日本。雇用形態が変わって、人件費の総額はここ数年増えていない。 正社員の給料は増えているようだが、非正規率が上がり、人件費の総額は増えない。 要は日本人の平均で見ると、給料は増えず、貧しくなったということだ。 二極化が起こっていると言ってもいいと思う。 アベノミクスで株価が上がって、本当に喜ぶ日本人はそんなにいない。 やっぱり給料が増えないと、景気はよくならないんだろう。 企業が貯めこんだ利益は増えている。 内部留保というやつだ。 それがあるから、政府は景気をよくするために、最低賃金を上げようとしている。 でも、それを上げたら、失業が増えるだろう。 人件費を増やすつもりはないからだ。 今のアメリカの景気の良さは本物だろう。 本当に新しいビジネスが生まれている。 こういうのがホントに景気をよくするのだと思う。 日本でも規制を緩和するとか、雇用を流動化するとかして、新しい産業への敷居を下げることが必要だと思う。 いつになったら、アベノミクスの第三の矢は放たれるんだろうか。 |
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