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2015.12.07 Monday
大変な音楽業界
2014年の音楽ソフトの売上は2542億円、それに対してライブ市場の売上は2749億円。
いずれ逆転するだろうと思っていたら、もう逆転していた。 2013年はかろうじてソフトの売上が勝っていたのだが、ついに、という感じだ。 ライブの売上は10年前の3倍になったとのこと。 そして、音楽ソフトの売上ではCDが減って、ダウンロード販売の割合が増えているのだろう。 アメリカで始まったストリーミングサービスになると、もっと利益は減ることになるらしい。 それはそうだろう。 音楽を所有するのではなくて、聞きたい時に借りる、という感じになるからなあ。 儲かるのはストリーミングの仕組みを作ったところ、ということだろう。 日本はそれらの動きが遅い。 それでも2014年には逆転が起こっている。 ニューズウィークでは、日本では未だにタワーレコードが店を出していることに驚いている、という記事を書いている。 それでも、流れとしては、アメリカの後を追うんだろう。 ミュージシャンは儲からないビジネスになる。 シンドイ目をしてライブをやらないとダメだ。 昔は小さいホールでリサイタル等と言ってやっていた。 でも、今はできるだけ少ない回数でたくさんの人を呼びたい。 だから、でかいホールでやる。 できればドームだ。 ジャニーズの嵐というバンドは、11月から12月にかけて、日本各地のドームでツアーをやる。 名古屋、札幌、福岡、大阪、東京という各地の野球場。 去年のドームツアーではなんと85万人ほど動員したらしい。 体力勝負の荒稼ぎだ。 ツアーマネジメントが、新たなレコード会社の商売になりつつある。 そういう時代になってきた。 Youtubeなどを見ると、もはや誰もがミュージシャンという感さえある。 音楽ビジネスの敷居が下がるのはいいことだと思うが、それによって、食えるかどうかは別問題。 Youtubeで見てもらって、小金を稼ぐか、それともドームを一杯にするかという二極化が始まっているのかもしれない。 音楽業界も大変だ。 |
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