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2015.12.13 Sunday
高齢化と老化
今から35年後の2050年にアメリカでは65歳の人口が2倍、世界では3倍になるとのこと。
ディスカバリー・チャンネルでやっていた。 世界も確実に高齢化していく。 今アメリカでは老化の進行を止める、という対策を考えている。 もちろん、日本でも考えている科学者はいるんだろうが…。 実際は今でもなぜ老化が起こるのかはよくわかっていない。 細胞をコピーする仕組みはわかっているが、それが老化を伴うメカニズムはわからない。 細胞がコピーされるだけなら、老化は起きない。 1900年の平均寿命は50歳くらい。 今は70歳くらいまで伸びた。 長寿化は老化を伴い、生活の質は落ちる。 どうせ長寿化するのなら、老化のスピードをゆっくりさせて、質をおとすべきでない、というのが研究者たちの理由。 番組ではいろんな取り組みを紹介していた。 線虫の老化は人間の老化に驚くほど似ているという。 その線虫で老化を防ぐ物質をみつけ、それをマウスでチェックする。 人間のタンパク質を可視化する方法もある。 セノリティクスという物質をマウスに与え、普通に老化したマウスと体力を比べると、全く違う。 14歳でMITに入った科学者は、その優秀さ故に科学をやめて16歳でファンドを立ち上げ、老化防止の薬を作ることを決意する。 役所が認めないと、薬はできないのだ。 今の考え方は、個別の疾患は独立して発生し、それで病気になるということだが、新しい考え方は、老化を遅らせる薬を作れば、すべての疾患が発生しにくくなるということだ。 それによって、元気な老後を過ごしたい。 健康な寿命がのびれば、巨大な経済利益を得ることもできる。 国としてはいい方向だ。発展ができる。 いかにもアメリカらしい合理的な発想だ。 一方で、地球上の人口のことも心配になる。 今や70億人の人がいる。 健康になった年寄りを食わすことができるのか。 人生は長い旅。 その終わりに何が待っているか、楽しみにしているという老人が登場した。 その老人は高齢のため心臓の弁の手術を断った。 まだまだ模索状態だ。 どうなるのか…。 |
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