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2013.10.16 Wednesday
昭和は遠くなりにけり
今日職場で話をしていて、鶴田浩二のドラマ「男たちの旅路」の話をしたら、その鶴田浩二をみんな知らないということが判明した。
みんなとは39歳男子と30歳女子の2人。 「あの、耳に手を当てて歌を歌っていた人や」と言ってもわからない。 「特攻隊の生き残りの役をやっていた」というのも全くダメ。 「何から何までまっくらヤミだ、と歌っていた人」と言っても全く不明。 要は東映のヤクザ映画を見ていない世代なのだろう。 東映のヤクザ映画は1970年代に最盛期を迎え、1980年代になるとビデオになってマニアックな路線になった。 1970年代に初代の桂春潮は昭和任侠伝という新作落語を作り、これが彼の出世作になった。 昭和任侠伝の中に出てくるのは、当時のヤクザ映画にかぶれた一般人。 新作落語が何年間も流行るくらい、当時のヤクザ映画は人気があった。 ぼくは映画館で見たことはないが、深夜にやっているテレビで何度か見た。 高倉健や鶴田浩二が主人公。 最後は一人で相手の一家に殴り込みをかける、というパターンだった。 その鶴田浩二がヤクザ映画から足を洗い、普通のドラマに出だしたころに、「男たちの旅路」が作られたと思う。 ぼくが会社に入ったころだから、1979年。 あのドラマが放映されていたころ、彼らは物心もついていないか、生まれてもいない。 調べてみると、鶴田浩二が亡くなったのが、1987年だった。 昭和62年だ。 そら知らんわなー。 前にも書いたが、昭和は遠くなりにけりだ。 だんだん平成生まれが増えていく。 そして、昭和生まれは少しずつ減っていく。 少子高齢化と言っても、確実に減る。 当たり前のことだが、それが実感された。 |
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