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2013.10.16 Wednesday
70年代の音楽
ぼくは1970年に中学1年になった。
今もそうだが、男子の中学生というと、音楽に興味を持ち始める頃。 何度も書くが、あの頃は洋楽と邦楽が半々だった。 邦楽では、伝統的な歌謡曲、どちらかというと演歌がまだまだ主流だった。 美空ひばり、都はるみ、三橋美智也、三波春夫…、みんな現役。 若者の邦楽というと、グループサウンズだった。 そして、カレッジフォークで森山良子が出てきて、アイドルの時代が来た。 天地真理、南沙織、小柳ルミ子の3人が、ぼくの最初の3人娘。 この前にいたのはたしか、伊藤ゆかり、園まり、中尾ミエ。 この頃はまだ若者の音楽といえば、洋楽だった。 もちろん英語の歌がメイン。 70年のヒット曲は、カーペンターズの遙かなる影、サイモンとガーファンクルの明日に架ける橋、シカゴの長い夜、ジェリー・ウォレスの男の世界(これは日本だけで流行った)、トム・ジョーンズのデライラ、ピーター・ポール&マリーの悲しみのジェットプレイン、ホセ・フェリシアーノの雨のささやき、レターメンのミスター・ロンリーなどがある。 今でも口ずさめる曲ばかりだ。 この頃は、音楽はある程度年をとった大人のものだった。 だから、日本では歌謡曲。 まだまだ若い人向けの曲は少ない。 今のように、何万人という若い人が東京ドームを埋め尽くす、などということは考えられない。 一方、アメリカのヒットチャートを賑わす曲は、かっこいい曲だった。 なんだかわからないが、洗練され、スマートでオシャレで…。 だから中学校の頃は洋楽をよく聴いていた。 今から思うと、なんで洋楽なのかということになるが、あの頃は若者向けの曲など作る人がいなかったのだ。 だから、ラジオから普通に洋楽が流れていた。 別にマニアだから聴いていたワケではない。 それが普通だったのだ。 少し前後するが、そして日本のフォークソングの時代。 岡林信康、高田渡、加川良、5つの赤い風船(西岡たかし)、高石ともやなどがギターを持って歌っていた。 このあと、広島から吉田拓郎が出てきた。 そして、アイドルの時代にも入っていく。 天地真理のあと、桜田淳子、キャンディーズ、小泉今日子、ピンクレディ…。 そうこうするうちに、荒井由美が出てきた。 あれから、ニューミュージックの時代になり、その頃から洋楽は日本では廃れていった。 今は洋楽を聴く、というと珍しいという反応。 何でも日本で手に入るようになった。 70年代に青春を過ごしたぼくらは、最後の洋楽世代かもしれない。 だから、以前の会社でイギリス人を連れてカラオケに行ったときも、やけに盛り上がった。 懐かしいなあ。 |
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