考えたこと2

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最近の大学教育
最近の大学は、学生を学外に出して体験させるというタイプの授業が増えている。
これは、大学では学生が育てられないから、社会に育ててもらうということらしい。
こういうのを現場主義という。
これは、教育を放棄して何もしない、ということだと思う。

大学というところは、現場に出る前の学生に、本の世界を教えるところだ。
現実に知ることができる世界など、たかがしれている。
本の世界(歴史)から学ばずに何を学ぶというのか。
それを学ばずに現場に出るというのなら、高校を出て働いた方がましだ。
それこそ、真の現場主義と言える。
だから、入学した学生に何とかして本の世界の面白さを教え、その楽しさを体験させることこそ、最も根本的な大学の存在理由だと思う。

もし、そういう現場主義が、学生たちに本の世界の面白さを伝えることを諦めた結果の産物であるのなら(ぼくにはそう思える)、そんなものは大学教育を放棄しました、と世間に宣言するのと同じだろう。

人間が一生で体験できることなどしれている。
だから、本の世界を知り、体験するのだ。

その体験を少しでも広げ、人生に意義を見出す手助けをするのが、大学というところだと思う。(特に人文系はそうだ)

そういう面白さを一つも与えず、学生に4年間を過ごさせているのなら、それこそ現場主義に徹し、一刻も早く大学をやめて働くことを勧めるべきだ。

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