考えたこと2

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パナソニックの危機
パナソニックは二期連続で7000億円ほどの赤字を出したとのこと。
大変な額だ。
7000億というのは置くとどれくらいの高さになるのだろうか。

100万円がだいたい1センチの厚らしい。
したがって、7000億というと、100万の700000倍だから、700000センチ=7000メートル=7キロメートルになるのか…。

100万円の束を積むと、7キロメートルになるのが、7000億円。

パナソニックほどの会社が、こんなに赤字を出すとは、昭和の時代には考えられない。

プラズマテレビで失敗したのか。

会社が生き残るためには、中身を変える必要があるだろう。

富士フイルムがサプリメントや化粧品をやっているのは、好きでやっているのではない。
フィルムなどもう誰も使わないからだ。
そのうち、フィルムという文字もなくなるだろう。
アメリカの同業のコダックは、変わりきれずに潰れた。
生き残るためには、変わらなければならない。

パナソニックは何を残して、何を捨て、何を始めるのだろうか。
松下幸之助が生きていたら、なんと言っただろうか。

白物家電、オーディオ、パソコン、デジカメ、美容、自転車、住宅機材、電池…。

今の日本は曲がり角に来ている。
戦後の経済成長が終わり、成熟した産業をどうするのか、考えなければいけない。

まだまだ試練は続く。

| | 考えたこと | 21:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
認知バイアス
昨日の続き。

今往き帰りの車の中で日本史の勉強をしているが、ちょうどラストの昭和の第二次大戦のところをやっている。
先生が日本の軍部の間違いを指摘していた。

要は、ミッドウェイ海戦で日本の空母を含む機動部隊が全滅したのに、まだ大和や武蔵といった戦艦にこだわっていたということだ。
これを大艦巨砲主義という。

これが昨日カーネマンが言っていた「認知バイアス」というやつ。
過去の成功体験に引っ張られて、現在の問題に対する判断を間違えたということだ。

日本海軍は日露戦争でバルチック艦隊を破った成功体験がある。
それがこれからの戦争では、海を抑えてもダメだということ、空を抑えないといけない、ということの認知を難しくした。
空を制するものが国を制するということだ。
いくら海を抑えても、空を飛んで攻撃されればひとたまりもない。
だから、航空母艦が大事だし、大艦巨砲主義ではダメなのだ。
それが先生の説明だった。

今ではミッドウェイで負けて、日本は制空権を失い、それが敗戦への道をつけたという認識は間違いない。

しかし、このときは国のエライ人たちが揃いも揃って、まだまだ戦艦大和や武蔵があれば大丈夫だと思っていた。
少なくとも、思っていなかったとしても、それを口に出すことはできなかった。

一国の首脳陣が「認知のバイアス」に陥ったということだ。

それほど、認知のバイアスの罪は深い。

だからこそ、カーネマンをはじめとする行動経済学者がそれらを理論立て、新しい論を立てた。
そして、ノーベル賞をもらったということだ。

カーネマン万歳。


| | 考えたこと | 00:03 | comments(0) | trackbacks(0) |