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2012.05.19 Saturday
計画停電3
どうも昨日の夕刊を見ていると、関西電力の地域は計画停電になりそうな感じだ。
世の中には、たくさんの我慢強い人がいるものだと思う。 今から夏の暑さを想像しただけで汗が出てくる。 原発の事故が起こったら、被害は無限大だと考えているのだろう。 もしも事故が起こったとき、被害を考えると、その結果は確率の期待値になる。 つまり、(事故が発生する確率)X(被害の大きさ)がその期待値だ。 いくら発生確率が低くても、被害の大きさが無限大なら、被害の期待値は無限大になるから、原発は止めないといけない。 しかし、原発を止めて、計画停電をしたときの被害もあるだろう。 何人かの老人は熱中症でやられるかもしれない。 工場は止まる。 暑さで能率が落ちる。 電気代が上がって、工場は出ていく。 設備投資が減る。 病院で手術ができなくなる。 そもそも、これだけ電子化しているのだから、電気が止まったらできないことがいろいろある。 そして、雇用がなくなる。 しつこいようだが、雇用は一度なくなったら、戻ってこない。 いずれなくなる雇用だ、と考えれば、時期が早まっただけとも言えるが、どうなるかはわからない。 そして、これらの確率は原発が事故を起こす確率よりも桁違いに高い。 ただ、被害の額も、無限大と比べると桁違いに低い。 ぼくは、原発は危険だと思う。 それは、あの動燃の臨界事故の時に確信した。 原子力のプロが集まっている東海村で、バケツで放射性物質を混ぜて臨海事故が起こった。 ずさん以外のなにものでもない。 あの時に安全管理の手順の徹底や、事故が起こった時の手順を決めておくべきだったのだ。 あの時に、ちゃんとネジを巻き直して、原子力行政を見なおしていたら、今回の事故はもっと軽かったはずだ。 動燃の事故で、なぜマスコミはもっと騒がなかったのか。 あの事故は人災だ。 全く人の要因で起こった事故だ。 だから、ちゃんと批判して、対策を取らせるべきだった。 しかし、今の計画停電はタイミングが悪すぎる。 そう思わないのだろうか。 |
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