考えたこと2

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中2病
中2病という言葉があるらしい。

長男が下宿から帰ってきて、聞いた。

「何やそれ」
「中2の頃に言いだすようなことを、中2を過ぎても言っているということや」

そんな言葉があるのかと思って、wikipediaでひくと、載っていた。
ラジオから出てきた言葉で、ネットの俗語となっているらしい。

症状は以下のようになっている。

洋楽を聞き始める。
うまくもないコーヒーを飲み始める。
売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
やればできると思っている。
母親に対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」などと言い出す。
社会の勉強をある程度して、歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」と急に言い出す。

要は背伸びして大人であろうとする、というような感じだろう。

それに伴って、高二病というのも出てきた。
こちらは、wikipediaではないが、アンサイクロペディアによると、以下の説明。

「通常の人間であれば中二病の時期を経て最終的に無意味に飾ることのない自己基準を確立することになるのだが、中二病にあまりにも神経質になりすぎる、あるいは中二病自体が悪化する事によって発症する。エリクソンが言う青年期のアイデンティティーの危機の一つであるとも言える。」
「どちらも痛々しさの程度に変わりはないが、中二病が既にいわゆる若気の至り的な自虐ネタ等として笑って語ることの出来る範囲に留まっているのに対して、年齢的に後者のほうが幼稚に見えるため実際より重症患者として扱われる。」

そういう言葉がある。
まあ、発達段階でちょっとつまずいて、そのままになっている、という状態だろう。

しかし、こういう言葉があるということは、発達障害者が増えてきているのと無縁ではないだろう。

発達障害というのは、その年齢に見合った発達段階に到達しないということだ。
今になって、子どもの数は減ったが、それでも発達障害が増えている。
その原因は何なのか。

何となく、今の世の中を見ていると、子どもが子どもを育てているからではないかと思う。

昔、一億総白痴化という言葉ができたが、それが進んできたということだろう。

一億総白痴化とは、1957年に評論家の大宅壮一が言った言葉で、「テレビというメディアは非常に低俗なものであり、テレビばかり見ていると、人間の想像力や思考力を低下させてしまう」という意味。(wikipedia)

1957年というと、ぼくが生まれた年。
そのころから、日本人は「白痴化」していたのだろう。
50年以上かけて、ゆっくりと進み、そして今、白痴化が「発達障害」として顕在化してきたということかもしれない。

大宅壮一はえらかった。
50年前に今の状態を予想したのだから…。




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