考えたこと2

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時間というもの
時間とは何だろう。

ぼくは、時間というのは人間とは関係なく存在するものだと思っていた。
しかし、そうではない、という人もいたのだ。

動物には時間という概念はない、ということが岸田秀先生の本に書いてあった。
動物には本能があり、本能があるから、時間という概念はない、とのこと。
よくわからないが、そういうことらしい。

人間は本能が壊れている。
これはフロイトがそう言っている、と岸田先生は言っている。
本能が壊れたから、欲望に限りがなくなって、それで時間という概念を持った、ということだったと思う。

欲望に限りがなくなったから、時間を発明したということ。

お腹がいっぱいになったら、動物はもう食べるのをやめる。
ところが、人間はお腹がいっぱいになっても食べることができる。
なおかつ、これを「明日まで」とっておこう、ということを考える。
これが時間という概念。
「いつまで」という先延ばしが、限りない欲望を生みだす。
それが時間の起源らしい。

これを読んだときは驚いた。
たしか、「二番煎じ ものぐさ精神分析」だったと思う。

本能が壊れているから、時間が必要になった、ということ。
これはいいことか、悪いことか?
そう言われれば、悪いことのような気になる。
欲望を抑えるのが、本能の働きだとすると、それはあった方がいいだろう。

お腹いっぱいのライオンは狩をしない。
イヌやネコが、来世のことを考えるとも思えない。

人間は、自分が生まれる前のことも考えるし、死んだ後のことも考える。

時間という概念がなくなる、ということは、「今」だけになるということだろう。
人間以外の動物たちは、今を生きている。

ところが、人間は今だけでは満足ができず、昔のことや先のことを考えて、行動する。

これは果たして進歩だろうか?

これは難しい…。




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