考えたこと2

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台風 その2
今夜は台風が来ている。
明日の朝ちょうど関西に来そうな勢いだ。

台風といえば、雨台風と風台風というのがある。
ぼくが卒論で台風の降雨予測をやったのは前に書いた。

学校の先生は親切だ。
卒論の発表という晴れ舞台で、誰からも質問がなかったら気の毒だと思った先生が質問をしてくれる。

あれは割り当てがあるのだろうか。
彼が発表したときは君…というふうに決まっているか、順番にやっているのか…。
一人ずつ順番に教室で発表し、終われば出ていくのだから、よくわからない。
誰かが、発表時間の終わりに「チン」という音を鳴らしていた。

ぼくのときは、質問をするのに困ったのか、ある先生が「雨台風と風台風というのがあるが、それはどう違うのか」という質問をしてくれた。
それは、ぼくの発表とは何の関係もなかったのだが、きっと気の利いた質問を思いつかなかったか、それとも、内容について聞いたらぼろが出るから避けてくれたのか、それはわからない。
とにかく、雨台風と風台風という質問だった。

ぼくは、「雨が強いのが雨台風で、風が強いのが風台風でしょう」と適当なことを言ったら、「なるほど」といって、それで終わった。
T先生という、数少ないぼくが名前を覚えている先生だ。

調べてみると、あながちハズレでもない。
台風のサイトを調べてみると、「風、雨台風の違いは被害からみた結果論です。雨で大きな被害がでれば「雨台風」です」と書いてあった。

答えを聞きたくて聞いたのではないだろう。
4年間の終わりに、何もなかったらかわいそうだ、という親心だった。

ありがたいことだ。

そういうありがたい人たちが、自分を育ててくれたのだと思う。

T先生はまだ生きているだろうか。

ぼくが22歳の頃に50くらいだったから、今生きていたら80歳。

先生は当然覚えていないだろうが、ぼくは教室の真ん中あたりで手をあげた先生の姿は忘れられない。

そんな先生もいる。


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