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2009.10.30 Friday
圓楽
今日圓楽が亡くなった。
次の圓楽は楽太郎が継ぐことになっているらしい。 若いころは「星の王子様」などと言っていた。 芝浜は十八番だった。 江戸落語はあまり聞いたことがないが、これは聞いたことがある。 さすがに名人芸。 この人は舞台では笑顔だが、本当はこわい人だったろうと思う。 素顔がこわい。 落語には厳しい人だろう。 今日特集でやっていたが、「落語とは何か?」と聞かれて、「命です」と言っていた。 こういうやり取りを聞いていると、やっぱり江戸落語は違うと思う。 上方の落語家はこんな答えはしないだろう。 そこが江戸と上方の違いだ。 圓楽を称して、「気骨のある落語家」と言っていた。 気骨のある落語家というのは、「命です」とつながっているのだろう。 きっと、上方の落語家なら、「落語とは何か?」と聞かれたら、「しょうもないもんですわ。まああってものうてもエエもんちゃいまっか…」などと答えるのが普通だと思う。 その、「しょうもないもん」に実は命をかけてやっている、ということなのだが、それは答えない。 それが(いいようにいうと)上方の奥ゆかしさだと思う。 そういうふうに、上方落語はできているのだ。 改めて江戸と上方の違いを考えさせられた。 合掌。 |
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