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2009.10.06 Tuesday
時代劇
最近、時代劇チャンネルというのがあって、それをよく見る。
池波正太郎のシリーズをやっているのだ。 剣客商売と鬼平犯科帳。 剣客商売の方は、主人公の剣客、秋山小兵衛の役の藤田まことがちょっと残念。 背が高すぎる。原作では背が低いことになっている。 鬼平犯科帳の方は鬼平役の中村吉右衛門がいい。 こちらは、見ていて、おお、これぞ鬼平、と思わせる。 歌舞伎の人は違う、という演技。 梶芽衣子が演じる女の密偵、おまさ。これも、なるほど、と思わせる配役。 この人がこういう役をやるのか、と驚いた。 なんと、エンディングテーマをジプシーキングスがやっていて、これがモダンな雰囲気をかもし出す。 こういう時代劇はアリだと思う。 今では、アメリカの西部劇のように、日本でも時代劇はあまり作られない。 もう古くなってしまったのか。 黒澤明の七人の侍が西部劇の荒野の七人になったように、西部劇と時代劇はオーバーラップする。 どちらも、サムライとカウボーイという、各々の文化のコアになる部分が描かれている。 刀を拳銃に置き換え、チョンマゲをカウボーイハットに変えれば、同じようになるものもある。 水戸黄門や暴れん坊将軍は西部劇にはならないが、遠山の金さんや桃太郎侍はなるだろう。 時代劇も滅びていくのか。 ぼくらの子どもの代には、そんなモノを見る習慣がない。 それは日本の文化が一つ滅びていく、ということではないか。 |
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