考えたこと2

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日本人の仕事観
2019年から書いているが、ギャラップの「グローバル職場環境調査」のことだ。

今年の結果で日本は145カ国中、仕事への熱意や職場への愛着を示す社員の割合がビリだったらしい。
なんと、仕事に情熱を持っている人の割合はわずか5%だった。
ちなみに、世界平均は23%ということで、極端に低い。
4年連続の最下位。

この結果は終身雇用、年功序列にあると思う。
それが日本独特の制度であり、他の国と比べても極端に悪いとすると、それが原因と思わざるを得ない。

80年代はそれがいい方に働いたのだろう。
そこの頃に調査していれば、上位だったはず。

何と言っても、通信やコミュニケーションの技術が進み、中間管理職というものが要らなくなったというのが原因の第一だと思う。
つまり、仕事が要らなくなっても、雇用は継続せざるを得ないから、何らかの仕事に就く。

年功序列賃金制度はもう崩れ始めているが、この制度は若い頃頑張っても給料は上がらないが、その分は年を取ってから取り返すというもの。
その年を取ったときというのが今、という人がたくさんいる。
その人たちが、実際には要らない人になっているということが多いのだろう。

「働かないおじさん」ということだ。
そういう状態でも、会社にしがみつく。
若い頃から、会社を辞めるなんて考えたこともないのだから、しがみつくしかない。

そういう人のモチベーションが高いわけがない。

一方、若い人たちは、それでも高い給料をもらって、実質的に働きがなくても会社にいるおじさんを見る。
こちらもやる気をなくす。

その結果がこれだと思う。

そのために、雇用の流動化をするしかないのだが、厚生労働省は「正社員」こそが大事だというスタンス。
流動化などしてはいけないと確信しているのだろう。

こういう状態がここ30年ほど続いているのだ。
しかも、どんどんひどくなっている。

さらに、年金のこともあって、定年を延長している。
若い人たちはいい加減にしてほしい、と思っている。

不幸なことだが、これが真実だと思う。




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