考えたこと2

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「りぼん」創刊70年
日経の記事
「りぼん」という少女漫画誌は、ぼくが子供の頃からあった。
月刊誌で、けっこう分厚かったと思う。
それが70年も続いている。

勘違いしていたのだが、手塚治虫の「リボンの騎士」は「りぼん」には掲載されていなかった。
あれは、「なかよし」だった。
「リボンの騎士」はアニメになって、毎週日曜日の朝に流れていたので、いつも見ていた。
あれはなかなかいい話だったと思う。

話がそれたが、少女漫画というと、目が大きく、目の中に星がキラキラしている、というイメージ。
少女漫画独特の表現。

それは、今も日本のマンガやアニメに踏襲されている。
その伝統を作ったのが、女性マンガ誌。
「りぼん」「なかよし」は少女漫画という新たなジャンルを作った。

創刊70周年のイベントには、親子連れや中高生、海外の旅行客らが訪れ、「放課後の学童クラブで初めて読んだ」「なつかしい」などという声があったとのこと。

記事によると、恋愛漫画の構成が変わってきたとのこと。
昭和、平成の時代のそれは、恋が実るまでのすれ違いを描いていたが、最近は序盤に恋が成就するらしい。
ハニーレモンソーダという今の作品は単行本では29巻あるが、8巻目で交際をスタートする。
序盤で恋は成就するのだ。
その後、誤解やすれ違いがあって、親との確執や進路などの現実的な問題にぶつかるらしい。

こういうストーリーが認められるのは、「恋の成就」よりも、現実的な問題への関心があるからだという。
そう言われれば、そうかもしれない。
「理想と現実のはざまで揺れる年ごろの読者に訴えるものがある」ということだ。

驚いたのはそのことを言っている大学の教授がいるということ。
漫画研究家、という紹介で、藤本由香里明治大学教授が分析をしている。
今やMARCHクラスでも、こういう「学問」が成り立つ社会になった。

国際日本学部教授で、元筑摩書房編集者ということだ。
東大出身で上野千鶴子ほかと共著を出していたりするから、フェミニズム関係の人なのだろう。

少女の生きづらさは、少年と違う側面もある。
それらを描いてきたから、少女に認められて70年が経過した。

世界的に日本のマンガやアニメは評価されているが、こういうジェンダーとマンガという側面も日本独自ではないかと思う。

アメコミにはいわゆる日本の少女漫画というジャンルはない。

これもいつかもっと評価され、日本の文化として評価されるのだろう。


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