考えたこと2

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延命ファースト?
以前から書いているが、自分で食べられなくなったらもう自然死を受け入れるべきだと思う。
そういう意味で、参政党が言っている「延命治療はやめる」というのことに賛成だ。
延命治療をしてほしい人は、自費でやればいい。
それが当然のことだ、というのが北欧の人たちのコンセンサスだ。

「なぜ現役世代が7兆円も搾り取られるのか…「延命ファースト」に突き進む日本人が忘れた「幸せな逝き方」介護施設も高齢者も不幸にする「高額賠償判決」」という記事を読んだ。

日本の司法はオカシイと思っているが、それを裏付けるような判決が出たという。
記事によると、

「3年前に86歳女性が高齢者施設で寿司を喉に詰まらせて亡くなった件で、裁判所は施設側に「慎重さを欠いた」として約2900万円の賠償を命じた。」

ということだ。

こんな判決が出ると、高齢者施設ではリスク回避の行動に出るのは当然。
その結果、

「賠償金を認める判決は「弱者に寄り添った」と受け取られるかもしれないが、これは医療者から見て「自然な老衰による機能低下」が原因であっても、「事故」と断定されることになる。こうした判決は、中長期的には医療介護体制の崩壊や現役世代のさらなる負担増を加速してしまい、要介護高齢者の自由も奪ってしまう。誰も幸せにできず、お金だけがかかるのである。」

ということになる。

高齢者が家庭で寿司を喉につまらせたら、賠償金を求められることはない。
施設でも同じだろう。
それでも、施設が責められる。
だから、高齢者が食べたいものも食べれられなくなる。

要するに、延命ファーストなのだ。

後期高齢者医療制度で現役世代が担う交付金は過去最高の約7兆円になった。
自分の親でもない高齢者のために7兆円。
そうしないと、自分で自分の親をみないといけなくなる、という理屈はある。
だからといって、若い人たちからむしり取るにも限度がある。

この記事を書いた医師はこう言っている。

「批判を受けるのを覚悟で言うが、日本人もそろそろこのような「老衰による死」を受け入れるべきだろう。80歳を超えた人間は、数日前は元気そうだったのに亡くなることは珍しいことではない。きっかけとして、風邪や誤嚥があったかもしれないが、医師の視点からすればそれらも含めて自然の摂理としての「老衰」の可能性があり、誰かを責めるべきではない。」

本当にそう思う。

その意味で、参政党が投げかけた疑問を議論すべきだ。



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