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2025.03.20 Thursday
第三者?委員会
兵庫県の問題で県がやっている第三者委員会の発表が、どう考えてもオカシイと思った。
一般的なパワハラとは違った法律解釈をしたうえで、兵庫県庁の中での問題に限って、パワハラを認定する、というアクロバティックな解釈を堂々としている。 そんなことはわからないから、マスコミはみんなパワハラ認定だと書くのだろう。 兵庫県庁の中に限っているから、問題はないということなのだろうか。 一般的なハラスメントは、受けたほうがハラスメントだと申告して初めて成立する。 セクハラもパワハラもそうだ。 普通は講習でそう習う。 だからこそ、不用意な言葉は避けよう、ということになっている。 普通に話したつもりでも、その人にとってはハラスメントになることもあるからだ。 それが、回りの人を萎縮させる可能性がある、などといういい加減な言葉で成立するのなら、元明石市長など一発でアウトだろう。 おそらく、この委員会のメンバーで、そんなことは絶対ないといい切れるような人はいないと思う。 それなりの「指導」をしてきた人たちであろうからだ。 なかでも、委員長の藤本久俊氏。 この人は六甲学院の同窓会長をやっていて、役員会の顧問が五百旗頭真。 もう亡くなったが、ホームページ上には出ている。 おそらく、東京の兵庫県人会でも顔を合わせていたりしたのではないか。 亡くなった県民局長の告発文の1つ目が、この五百旗頭氏の死亡の原因が「斎藤知事の出した、80歳の老人がたった8日の出勤日で56万円の月給をもらっているのをやめる」ということだったというものだ。 普通の人なら「そうでんなあ、今までありがとうございました」くらいの言葉があってもいいと思うが、えらく立腹したらしい。 立腹したという事自体、本当かどうかはわからない。 立派な業績を残した人らしいから、そんなことで怒るというのも疑問だ。 そして、それを伝えたから、怒りで亡くなった、ということになっている。 さすがに、それは真偽がわからないから、ということでシロ、という判定。 たしかに、県とは利害関係はないが、告発文の中に出てくる人物と同窓で、自分が会長のときに亡くなった顧問の偉い先生と関係がある。 こんな人が委員長で「第三者」委員会とは笑わせる。 普通の法律家の意識なら、第三者ではないのでと断るだろう。 それを引き受けたということは、それだけ、兵庫県の古い利権の構造が根深い、ということだ。 公用PCの内容が公開されなかったのでホッとした、というのは本音だったのだろう。 あの内容こそが、井戸知事時代から続く利権の体質を表しているからだ。 亡くなった県民局長の公用PCの中身をXやYoutubeで見ると、とにかく人事面での不満が大きい。 定年後にいい職場を紹介してもらって、天下って、高い給料をもらって、のうのうと生きていく。 そんなことを人事畑でやってきて、自分の番が来たときには、知事が変わって即刻中止。 それは文句も言いたくなるだろう。 サラリーマンならよくわかる。 知事を失脚させたい、ということで怪文書を書いたり、捏造メールを送ったりしていたら、議会でもそう思う議員がいて、百条委員会を開くことになってしまった。 元々PCに弱い県民局長は、ネットワークにつながっていたPCに全ての悪事を入れていた。 その量が膨大(人事関係の写真や不倫の写真などが大きかったのだろう)で、PCから取り出しているときに、副知事がPCの調査に来て、持って帰られてしまった。 百条委員会に出て、証言を求められたら、その中身が百条委員会でみんなの知るところになるから、思い余って自殺した、というのが最も真実味のあるストーリーだと思う。 それにしても、あんな恥ずかしいことをよく公用PCで書けるなあと却って感心するくらいだ。 つまり、あれだけ知事の悪口を書いて、人事権を振りかざして複数の職員と不倫していたと思われる人が、誹謗中傷などで死ぬとは思えない。 要するに、今回の第三者委員会の発表は出来レースだったということだ。 そういう体質を作ってきたぼくら県民が招いたことだ。 仕方ないと思う。 でも、既存勢力でない人にやってもらいたいと思っても、斎藤さんみたいな人が出てこないと、投票できない。 そういう人たちが若い人の中から出てきて、県政を変えてほしいと願う。 |
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