考えたこと2

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格助詞「に」
格助詞というのは、日本語で「主に名詞について、その名詞と他の語(他の名詞、あるいは、述語としての動詞・形容詞)との意味関係を示します。」という言葉。

小学校で習った「〜は」や「〜が」は主語になる、というというようなやつだ。
ここで「〜」は普通は名詞であり、それに格助詞「は」や「が」がついて、初めて主格になるということ。

その格助詞の「に」には多くの用法がある。
列挙すると、着点、相手、場所、起因・根拠、主体、対象、手段、時、領域、目的、役割、割合の12個。
着点というのは「〜に着いた」というような用法。
相手というのは「〜に出す」というような用法。
こんな調子で12種類を覚えて、名詞に何をつけたらいいかを考える、というのが日本語の文法だ。

英文法でもそうなのかもしれないが、その言語をネィティブで話している人には、文法など要らないと思う。
「に」の用法に12種類あって、それらは…、ということを知らなくても普通に話せるし、読み書きできる。
だから、文法というのは、非ネィティブのためのものなのだ、ということがこの年になってわかった。
時々留学生から質問が出るからだ。

前にも書いたが、つくづく日本語がネィティブで良かったと思う。
もしもそうでなければ、日本語など学ぶ気にならなかっただろう。
文字が3種類あって、漢字の読み方は何種類もあるし、和語、看護、外来語は混じっているし、おまけに主語はなくても成立するし、敬語には3種類もあるし、語順は入れ替え可能だし、否定か肯定かは最後まで聞かないとわからないし、だいいち英文法に比べて、文法がわかりにくい。
英語圏で最難関の言語だと言われているだけのことはある。

韓国が漢字を廃して、表音文字だけにしたのは、正解だ。
それだけでも、だいぶ楽になる。

格助詞一つとっても、これだけ難しい。

本当に日本語を話せるだけでも、留学生はすごいと思う。





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