考えたこと2

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成人の日
今日は1月13日の月曜日。
昔は15日が成人の日だったから、どうもピンとこない。
連休を増やすために、祝日を月曜日に移動するようになって、だいぶ経つ。
でも、ぼくらの年代なら、成人の日は1月15日という感覚だ。

ぼくの場合は、成人の日というと子供の頃に見た「青年の主張」。
新成人がいろんな主張をする、というNHKの番組だ。
今までに何度か書いたが、この印象が強烈だから、思い出す。

自分の苦労やいろんな人への感謝などを交えながら、自分の現在やこれからについて「主張」する。
なんだか昭和な感じがすると言われればその通り。

あの頃はまだまだ日本は貧しかった。
ぼくらはそうは思っていなかったが、実際はそうだった。
でも、これからの希望はあったような気がする。

当時の若者たちが、これからの希望を伝えていたのだろう。
そんな必死さや、熱心さがあった。

そこから日本は高度成長の時代に入り、そして、「青年の主張」は1989年に「青春メッセージ」に変わった。
その頃はもう見なかった。
もう30歳を超えて、会社に入っていたからだ。

「青年の主張」はまさに昭和の価値観の正攻法だったのかもしれない。

今となっては懐かしい。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 19:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
KGS
KGSというのは、日本の企業体質を表す言葉だ。
「勝手にやっている 現場の 集合体」の頭文字を取ったもの。
JTCという言葉とセットで語られることが多い。
JTCというのは、Japanese Traditional Companyの略。

つまり、日本の伝統的な企業は、勝手にやっている現場の集合体、ということになる。
実際、昭和54年(1979年)に入社したぼくは、そういうことをしてきたし、見てきた。

トップダウンで物事が決まっているように見えても、結局は担当部署が決めていることがほとんど。
他所がやっているから、とかOEMから言われたとか、そういうことから決まりやすい。
要は日本政府と一緒で、外圧に弱いということだ。
そういう情報をトップに上げても、反応などない。
もともと、そういうことは何らかの形でお膳立てして持ってくるものだと思っているからだろう。

図面のシステムをやったときに、ベンダーのはからいで導入している会社に見学に行ったときのこと。
その会社は重役が自ら当時の状況をみて、ハードディスクはどんどん値下がりするから、今は小さいものでもいいだろう、と言われたということを担当者から聞いた。
そういう会社もあるのか、と羨ましかったものだ。

上が決めるべきところを決めてくれたら、話が早い。
ところが、それを何度も説明し、進めていくのが下の役割、というのがJTCだ。
そのために、どうしても現場が勝手にやらざるを得なくなる。
だから、日本の会社はKGSになってしまう。

松下幸之助や本田宗一郎などの経営者は、自分で始めた事業だったから、自分で決めることができた。
そういう経営者の跡を継いで、最初は創業者の志を継いでいたのだろう。
でも、サラリーマン化してしまって、サラリーマン経営者ばかりになって、結果的にKGSになったように思う。
終身雇用制度もその一因となった。

そして、JTCはKGSになってしまった。

失われた30年は、こうして始まったのだと思う。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) |