考えたこと2

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KGS
KGSというのは、日本の企業体質を表す言葉だ。
「勝手にやっている 現場の 集合体」の頭文字を取ったもの。
JTCという言葉とセットで語られることが多い。
JTCというのは、Japanese Traditional Companyの略。

つまり、日本の伝統的な企業は、勝手にやっている現場の集合体、ということになる。
実際、昭和54年(1979年)に入社したぼくは、そういうことをしてきたし、見てきた。

トップダウンで物事が決まっているように見えても、結局は担当部署が決めていることがほとんど。
他所がやっているから、とかOEMから言われたとか、そういうことから決まりやすい。
要は日本政府と一緒で、外圧に弱いということだ。
そういう情報をトップに上げても、反応などない。
もともと、そういうことは何らかの形でお膳立てして持ってくるものだと思っているからだろう。

図面のシステムをやったときに、ベンダーのはからいで導入している会社に見学に行ったときのこと。
その会社は重役が自ら当時の状況をみて、ハードディスクはどんどん値下がりするから、今は小さいものでもいいだろう、と言われたということを担当者から聞いた。
そういう会社もあるのか、と羨ましかったものだ。

上が決めるべきところを決めてくれたら、話が早い。
ところが、それを何度も説明し、進めていくのが下の役割、というのがJTCだ。
そのために、どうしても現場が勝手にやらざるを得なくなる。
だから、日本の会社はKGSになってしまう。

松下幸之助や本田宗一郎などの経営者は、自分で始めた事業だったから、自分で決めることができた。
そういう経営者の跡を継いで、最初は創業者の志を継いでいたのだろう。
でも、サラリーマン化してしまって、サラリーマン経営者ばかりになって、結果的にKGSになったように思う。
終身雇用制度もその一因となった。

そして、JTCはKGSになってしまった。

失われた30年は、こうして始まったのだと思う。




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