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2022.01.18 Tuesday
テープメディア
ぼくがパソコンを始めた当時はまだテープというメディアがあった。
カセットもそうだったし、オープンリールもあった。 ビデオのVHSやベータもテープだった。 それがディスクになり、今やSSDという半導体になった。 それでも、昔はテープにバックアップを取るという仕組みはあったのだが、最近は廃れていた。 でも、コロナでテープの良さが見直されているという。 その一つが一旦バックアップを作ったら、書き換えができないこと。 ランサムウェアという、ウィルスでデーターを暗号化してしまうというような被害に合わずに済む。 そのため、テープにして持っておくことに意味がある。 そのようなセキュリティ対策で、バックアップを複数持つということも、テープの利用を促進する。 同じメディアでバックアップを持つよりも、安全だからだ。 テープというメディアは物理的に大きなデーターを保管できるというメリットもある。 保管の保証期間も30年と言われていて、ディスクよりも長い。 このテープは日本の家電が世界を制していた頃の名残か、ソニーと富士フィルムが大きなシェアを持っている。 古い技術だからといって、使えないというものでもない。 それがいつかもう一度花開くこともある。 21世紀はデーターの世紀と言われている。 すべてのものがデジタルデーターになったとき、何か事故があって失うときは一瞬だ。 それを復活させるのがバックアップ。 80年代、だれもがカセットテープを持っていた時代。 あんな時代はもう来ないが、それらの支えになることができる。 こういう技術を持っておくのは、日本の強みになると思う。 |
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