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2022.01.23 Sunday
CO2ゼロ
イギリスの雑誌に、CO2をゼロにするためのライフスタイルの変更の記事が出ていたらしい。
CO2ゼロはハードルの高い目標で、技術の進歩だけでは達成できないとのこと。 その内容を紹介する。 まず飛行機と船舶の禁止だ。 2050年までに禁止ということだが、2050年までに電気で飛ぶとか海を渡るのは無理ということか。 EV化するから、自動車はOKになっている。 ということは、大陸間の移動は電車でないと難しくなる。 ということは、地面やトンネルで繋がっていないと無理だ。 次に肉食禁止が挙がっている。 今の温室効果ガスの1/3は食料に関するものと言われている。 肉食のためには飼料となる穀物が必要で、それを耕すために農業機器が使われる。 できた肉を加工し、冷蔵や冷凍するためにも大量のエネルギーが使われる。 肥料や農薬を作るためにもCO2が出る。 また牛や羊はゲップやオナラをしてメタンガスを出す。 メタンは温暖化効果が大きい。 冷房も暖房も大量のエネルギーを使うので、制限しないといけない。 冷えた水やお湯もできるだけ使わないとか、車を使わないとか、輸入された食物は買わないとか、いろいろ書いてある。 ジョンソン首相はCOP26で威勢のいいことを言ったが、ここまでは国民の生活を規制できないだろう。 政権が維持できないからだ。 人間は一度得た便利さを手放せない。 CO2削減というのは、エネルギー消費を減らすことで、20世紀は石油という地球からの贈り物を使って、エネルギー消費を増やして人類を豊かにした100年だったと思う。 それをいきなりゼロにするのは無理がある。 唯一の選択肢は石油の代替えで電気を作ること。 水力や風力、太陽光などの再生可能エネルギーを使うか、原子力を使うかの二択だろう。 現状では、原子力が利用実績もあるし、蓄電技術が進まない以上、最も実現可能性が高い。 次世代の小型原発なら、放射能漏れの可能性も格段に小さいはず。 その技術は日本も持っているのだが…。 EUも総論で言っている間は良かったが、各論になると各国のスタンスが違う。 だんだんと無理のない形にするべきだと思う。 だいたい、気温上昇のデメリットばかり言われるが、農業生産量も上がるし、いいことだってたくさんあるのだ。 変化は悪い方ばかりではないだろう。 もっと冷静に対応を考えてもいいはずだ。 |
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