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2020.07.07 Tuesday
カーディーラーの未来
アメリカでは、コロナの影響で自動車のオンライン販売が伸びているらしい。
ついに車もネットで買う時代になったのか、と思う。 たしかに、メーカーやグレードが決まっていれば、買いやすい製品だ。 昨今はディーラーでの値引きも減っていて、一物一価になってきているので、オンラインでもかまわない。 オンラインでローンを組む仕組みなどと相まって、より買いやすくなったのをコロナが後押しした。 三菱商事もタイやロシア、オーストラリアでオンラインの販売に力を入れるとのことだ。 ぶっちゃけた話、スマホで車を買うことができる。 車という商品は息が長い。 ローン、保険や車検などのメンテナンス、中古で売るところまで、数年はかかる。 その間、顧客を捕まえておける、という強みがある。 それを利用して、他の商品も売りつけよう、ということだ。 こうなると、車のディーラーは車を売るというよりも、車を通じて顧客とどういう関係を築くか、ということが課題になるだろう。 今の日本では、少子化に伴って車の販売量は減る傾向。 軽が4割という比率も、まだ上がるかもしれない。 さらに、シェアリングやサブスクなどで自家用車は将来的に減るだろう。 通勤など普段使いしていない自家用車の稼働率は3%だという数字もある。 だんだんと自動車業界の利益の構図も変わってくる。 車そのものを売ったことから得られる利益は減るのだ。 しかし、オーナーとの関係はその車を手放さない限り続けられる。 その関係の中で、どんなサービスをするのか。 それこそ、MaaS(Movility as a Service)の世界。 これからのカーディーラーは大変だ。 |
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