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2020.07.21 Tuesday
ギター 3
大学に入ってからは落語研究会に没頭した。
落語をするか、ギターにするか、迷ったのだが、結局落語を選んだ。 というわけで、ギターはあまり弾いていなかった。 でも、2回生の冬に楽器店で成人式セールをやっていて、そこで2万円くらいのバーゲンで、グレコのレスポールモデルを買った。 通称、ニセポール、というやつ。 これが最初のエレキギターだった。 でも、アンプを買ったわけでもなく、そのギターはそんなに熱心に弾かなかった。 総じて、大学4年間はギターをあまり触らない時間だった。 落語と下宿の友達とホンダのN360という、友人3人で5万円で譲ってもらった車に時間を使った印象。 黒のレスポールは友人に譲ったはず。 そして、就職してやっとお金ができて、当時高中正義が弾いていたヤマハのSGというモデルの廉価版を買った。 高中の弾いていたのはSG2000というモデルで、ボディとネックが一体になっているもの。 ぼくが買ったのはSG1000という、普通のエレキギター。 ボディとネックは別の部品になっていて、接着している。 とはいえ、廉価版といっても10万円もしたので、清水の舞台から飛び降りる決意で、神戸ヤマハで買った。 これをずっと家で弾くことになる。 時代はシンガー・ソング・ライターを経て、ニューミュージックになっていた。 大学時代に山下達郎、荒井由実、竹内まりや、ハイ・ファイ・セット、角松敏生などが出てきて、今のJ-POPの草分けの時代。 洋楽では、クロスオーバーとかフュージョンなどのインストものや、黒人のダンスミュージック(ソウルトレイン系)、アダルト・コンテンポラリーというジャンルにのJDサウザーやボズ・スキャッグスなど、その時々の流行りの音楽を聴いていた。 20代で就職して以降はもっぱらSG1000。 騒音問題でアンプはつながず、エフェクターとミキサーをつないで、レコードや音源に合わせて弾き、ヘッドフォンで聞くというやり方。 ギターの手入れなど全く仕方もわからず、やたら弦高を上げて弾いていた。 今なら押さえにくく、左手がつらいのだが、あの頃は若かったから気にしなかった。 仕事も忙しかったり、子供もできたりして、時折ギターを触る日々が続いた。 80年代、90年代はシンセサイザーの時代でもあった。 新しい楽器がどんどん出てきた。 それにも興味があって、キーボードマガジンなども買って、新しい機種が出るたびに調べていた。 モノフォニックから、ポリフォニックへ。 半導体やメモリ、CPUが進化するたびにシンセサイザーも進化した。 ヤマハのDX-7というデジタルのFM変調を使ったシンセサイザーは一世を風靡した。 音作りは難しかったようだが、DX-7のプリセットの音はレコーディングでも使われていたなあ。 あれは名作だったと思う。 そんな時に、ギターシンセサイザーというのが出て、すぐに飛びついた。 カシオのPG300というもの。 これはギターとシンセを一体化していて、直接シンセ音が出るもの。 ピックアップを後付けして、その振動からピッチを検出して使うものもあったが、カシオのギターは1台で完結しているのが魅力だった。 発売が1990年だったから、33歳の時に買ったことになる。 もう今から30年前。 でも、2000年代になると、もうシンセ音は流行らなくなった。 やっぱり人工的に作った音は飽きられる。 現在でもよく使われるのは、エレピ、パッド系の音、シンセベースあたり。 メモリが安くなって、本物の楽器の音をサンプリングして使えるようになったのだ。 やはり本物には勝てない。 この次はいよいよ今使っているギターになる。 乞うご期待。 |
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