考えたこと2

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インバーター
ぼくらが小さい頃、電池駆動のプラモデルをよく作った。
あの経験があったから、ぼくは何も考えずに理系を選んだ。
プラモデルで使われるモーターは、乾電池の直流を使うモーターだった。
マブチモーターというブランド。
今でも小型直流モーターで世界でもトップシェアだ。

今の小学生はゲームに触れることはあっても、電池とモーターというアナログなものに触れることはないだろう。
もったいないと思う。
電池駆動のプラモデルを作るということは、回転エネルギーをどう利用するかということを実地で理解することだ。
部品として回転数減少のためのギアを使ったり、二足歩行のロボットなどクランクを使ったりしていた。

だから、ずっとモーターは直流、ということが頭にあった。
ブラシという電流の方向を変える仕組みがあって、それはプラモデル用のマブチモーターにもちゃんと付いていた。
理科で習ったときに「なるほど」と思ったものだ。
モーターの周りに磁石が入っていることも、分解したことがあったから、知っていたなあ。

しかし、交流モーターというのもあって、これは中学の理科か何かで習ったのだったか…。
電気には交流、直流があり、それぞれにメリット、デメリットがある。
EVのように細かい制御が必要なものには、交流モーターが向いている。

電池は直流で、モーターは交流なので、ここで活躍するのがインバーター。
エアコンなどの省電力に役立っている。
直流から交流に変換するものだ。
同時に交流の周波数も変えることができる。
これが交流モーターの制御に役立つ。

ポルシェの新型EVは従来の電池の電圧400Vを800Vに上げた。
電圧を上げると、大量の電池を搭載して航続距離を伸ばし、さらに充電時間を短縮できる。
20分の充電で、航続距離400kmの充電ができるとのこと。
スマホの急速充電と同じだ。

充電ケーブルも、高電圧のため、流れる電流が小さいので細くできる。
高い出力が必要な部品は、高電圧化で小型化も可能だ。
このポルシェ用のインバーターは日立が作っているらしい。

インバーターやモーターはアナログだ。
デジタルの世界ではなかなか勝てないが、アナログは日本が強い。

もちろん、エンジンのようにアナログ部品の塊、というものではないが、車の電動化は時代の流れであり、そこで強みを持っておくことは必要だろう。

まだまだ技術開発は続くだろうが、頑張ってほしいと思う。



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