考えたこと2

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昭和の俳優
田中健がBSで補聴器のCMに出ていた。
ネットの時代、ググればすぐに年齢がわかる。68歳だった。
「俺たちの旅」に出ていた田中健だ。

ぼくが若い頃、若かった俳優は、当たり前だがみんな年をとった。
職業柄、年をとらない(ように見える)人が多いが、彼もそんな感じだ。
といっても、テレビで見かけたのが昔の再放送だったりするから、当然だったりする。

彼も、補聴器の宣伝をする俳優になった。
やっぱりよる年波には勝てない。
出るには勇気がいる仕事だと思うが、田中健ももう68歳だからかまわないと思ったのだろう。
ギャラが多かったのかもしれない。

中尾ミエは73歳でサプリメントのCMに出ているし、草笛光子は86歳で健康器具のCMをやっている。
ああいうのに出るというのは、結構な判断が必要だ。
本人もそうだが、事務所の判断もある。
結局、実年齢や仕事の量、見た目なども考えた上で、オファーを受けるかどうかを決めるのだろう。

俳優は年を取るのが難しい。
こないだ「おかえり寅さん」で見た浅丘ルリ子は79歳だが、まだ美人役をやっているし、倍賞千恵子は78歳なりの役だ。
竹下景子は50代で老け役に転向した。珍しいパターンだと思う。

年をとった俳優は、ネット上に自分が若かった頃の写真などが溢れていて、見るとあまりいい気はしないような気がする。
年をとってしまった自分を思い知らされるからだ。
それとも、そんな写真を見て、嬉しいんだろうか…。

最近、年配の俳優の年ばかり調べている。
それは取りも直さず、自分が年をとったから。
ぼくも生きていれば、あの人たちの年齢になる。
それを確認しているのだろう。

お正月はまた1つ年をとったという証し。
今年もみんな一つ年をとる。

そんなことは気にしない、若さが少し羨ましくなった。




| | 考えたこと | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
低成長の現実
人手不足というけれど、中高年の転職市場は厳しいという。
一部で売り手市場という声もあるが、それは一部の業界だけ。

実際の一般職業紹介の求人倍率は1.5を超えている。
つまり、求職者1人に対して、1.5人分の求人が来ているということだ。
だから、売り手市場ということにもなる。

しかし、中高年の求人市場は難しい。
どこの会社もそれらの人たちは余っているからだ。
だから、必然的に求人の条件は厳しくなる。
「余人を持って代えがたい」能力やスキルがないと、なかなか求人市場で転職できないのだ。

つまり、現在余っている中高年を抱えている企業が出す求人は、ハードルが高いということになる。
日本はこの20年ほど、低成長の真っ只中。
GDPの伸び率はコンマ以下だ。実質的にはマイナスという声もあるくらい。
そんな中で、「使える中高年」を中途で採用したいという求人だから、そう簡単に見つからなくても構わない、というものばかり。
もしもいたら、採用しよう、というのが人事の考えていることだ。

儲かっているのは、中高年の転職支援の会社だけで、実際の求人は充足しない。
そういう状態がこのところずっと続いているのだと思う。

少子高齢化だから、若い人は絶対数で足りない。
建設業やサービス業は本当に人が足りない状態だ。
正月に行ったホテルでは、明らかに日本語がおかしいアクセントの従業員がゴロゴロいる。
インバウンドの客が多くなっているのだろう。
若い人でさえ、そういう外国人に職を取られている状態。
おそらく、外国語が話せない日本人の若い人は、レストランの裏方などに回されているのだろう。

転職を考える中高年が狙う事務的職業の有効求人倍率は0.43だという、
さらに、ハローワークの従業員1000人以上の企業の求人数は、従業員29人以下の企業の1/60しかない。
これが低成長の現実。

その大企業の求人はハードルが高いもの。
自社の中高年の余った人材ではできないことを求めるために、求人をしている。
AIの技術を導入したいとか、海外の企業との提携を進められるとか、海外の財務会計がわかって査定ができるとか、そういう求人だと思う。

でも、余った中高年はいつまでも会社に留まってはおれない。
そういう時代になってきた。
だから、自衛のために自分ができることを早く棚卸しして、何が足りないのか、どうやってそれを習得するのかなど、考えないといけない。

それが長く働くためには必要だと思う。
いつまでもお荷物の人材をおいてはおけない。

それが低成長の時代だと思う。



| | 考えたこと | 00:13 | comments(0) | trackbacks(0) |