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2020.01.10 Friday
昭和の俳優
田中健がBSで補聴器のCMに出ていた。
ネットの時代、ググればすぐに年齢がわかる。68歳だった。 「俺たちの旅」に出ていた田中健だ。 ぼくが若い頃、若かった俳優は、当たり前だがみんな年をとった。 職業柄、年をとらない(ように見える)人が多いが、彼もそんな感じだ。 といっても、テレビで見かけたのが昔の再放送だったりするから、当然だったりする。 彼も、補聴器の宣伝をする俳優になった。 やっぱりよる年波には勝てない。 出るには勇気がいる仕事だと思うが、田中健ももう68歳だからかまわないと思ったのだろう。 ギャラが多かったのかもしれない。 中尾ミエは73歳でサプリメントのCMに出ているし、草笛光子は86歳で健康器具のCMをやっている。 ああいうのに出るというのは、結構な判断が必要だ。 本人もそうだが、事務所の判断もある。 結局、実年齢や仕事の量、見た目なども考えた上で、オファーを受けるかどうかを決めるのだろう。 俳優は年を取るのが難しい。 こないだ「おかえり寅さん」で見た浅丘ルリ子は79歳だが、まだ美人役をやっているし、倍賞千恵子は78歳なりの役だ。 竹下景子は50代で老け役に転向した。珍しいパターンだと思う。 年をとった俳優は、ネット上に自分が若かった頃の写真などが溢れていて、見るとあまりいい気はしないような気がする。 年をとってしまった自分を思い知らされるからだ。 それとも、そんな写真を見て、嬉しいんだろうか…。 最近、年配の俳優の年ばかり調べている。 それは取りも直さず、自分が年をとったから。 ぼくも生きていれば、あの人たちの年齢になる。 それを確認しているのだろう。 お正月はまた1つ年をとったという証し。 今年もみんな一つ年をとる。 そんなことは気にしない、若さが少し羨ましくなった。 |
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