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2020.01.12 Sunday
冷めてもうまいもの
ぼくは食べ物にはあまりこだわりがない。
猫舌ではないが、ご飯は温かいものでなくても、かまわない。 冷ご飯も別に嫌いではない。 冷たいなりの風情があって好きだ。 温かいご飯はそれなりにおいしいし、冷めたご飯もそれなりにおいしい。 しかし、一旦冷めたご飯を温める、というのは二度目の調理をしているようで、別のものに感じられて好ましくない。 最近はこだわらなくなったが、昔は電子レンジで温めるのが嫌いだった。 電子レンジが嫌いだったわけではなく、一度作ったものを温めなおすのが気持ち悪かったのだ。 急冷している冷凍食品を温めるのはまだいいが、自然に冷えたものを温めるのはもったいない、という感じ。 バカバカしいこだわりだが、そう思っていた。 冷めたほうがおいしいのはコロッケ。 作りたてのコロッケは表面がパリッとしすぎていて、好みではない。 冷めて、表面がしなっとしてソースの馴染みのよいものが一番おいしい。 あっさりした煮物も、冷めたほうがおいしい。 野菜の煮たものとか、魚の煮たものとか。 日本の料理は冷めてもおいしいものが多い。 これは先人の知恵か。 油っ気の多いものは、冷めたらいったん溶けた油が固まって、食べられない。 こういうのは苦手。 中華料理の類は、やっぱり温かいものが主流。 豚まん(最近は肉まんと言うらしい)も冷えた方がおいしい。 ちなみに、最近はマスタードが付いてくるが、やっぱりカラシだ。 おまけに、値段の差がある場合、たいがい安いほうが好きだ。 高級なハムやソーセージより、スーパーで売っているものの方がおいしいと思う。 凝ったものもたいがいアウト。 料理はシンプルに、焼いたり煮たり揚げたりするだけがいい。 こないだ友人と話していたら、バカ舌と言われた。 そうかもしれない。 でも、うまいもんはうまい。 |
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