考えたこと2

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特異な日本
トップギアというイギリスの番組がある。
ずっとイギリス人の3人組でやっていたが、世代交代してフレンズをやっていたイタリア系のアメリカ人、マット・ルブランクがメインのMCに変わった。
車を紹介する番組なのだが、珍しく日本でロケをやった。

日本で車を買って、目的地まで走るという企画なのだが、日本人がほとんど番組に出てこない。
ほとんど、レギュラーメンバー2人だけだ。
出てくる日本人といえば、高速の料金所の人とか、中古車のオークションの会場の一般の人とか、ごく普通の日本人。

ほとんど日本語だけで、なんだか不思議な登場人物。
せっかくロケをしているのに、コミュニケーションはほとんどない。
日本のクルマはよく知っているが、日本人はわからない存在、という扱いだ。

これはハリウッドのドラマでも同じ。
「ミステリアスな日本」でも一度書いた。
よほど日本人に対して、「わからない」という気持ちを持っているのだろう。

日本はいち早く西洋化を遂げて、アジアで力を持った。
だから植民地にならず、日清、日露の戦争を経て、第二次大戦を起こし、敗戦した。
マッカーサーが来て、日本を占領し、憲法まで作ってくれた。
そして戦後、アメリカのものがどんどん入ってきて、同盟国にもなった。
そういう経緯がありながら、日本に対して「不思議な国」と思っている。
こちらが不思議になる。

よほど、カミカゼとかハラキリとかいう戦前や江戸時代の日本の文化?が浸透しているのだろうか。
アメリカやイギリスのテレビ局が「普通の国」として扱っていないのはどういうわけなんだろう。
英語が話せない人が多いのが災いしているんだろうか。
自分たちが作った文化を、なんでそんなにすぐに持ってこれたのか、いまだに不思議に思っているのだろうか。

結局、イギリス人もアメリカ人と同じように、いまだに日本は不思議な国だと思っている。

ぼくが会社勤めをしているとき、アメリカ人やイギリス人とたくさん会ったが、彼らも日本に対して「不思議な国」だと思っていたのだろうか。
来るときは、おっかなびっくりで、ビビっていたのだろうか。

きっとそんな感じはあったんだろうと思う。

ぼくらは十分に西洋化していると思っているが、肝心なところは「日本」のままなのだろう。
それがどこなのか、日本人もわかっていない。

だから今でも「わからない国」なのだ。





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