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2020.01.15 Wednesday
「すごい」方言
「すごい」を表す方言の特集があった。
ほんまかいな、というものも含まれているが、ぼくの知っているものもある。 まず北海道の「なまら」。 これは実習で釧路に営業所に1ヶ月行っているときによく聞いた。 愛知県の「でら」。これは「どえらい」がなまって「でら」になった、というもの。 これも聞いたことがある。 「でらうま」という土産物も見たことがある。 大阪弁では「めっちゃうまい」ということだ。 京都の「えろぉ」は普通に聞くし、兵庫や大阪なら十分通じる。 「えろぉ困ってんねん」などという。 奈良は「ごっつぅ」だが、これも同様だ。 広島県の「ぶち」とか福岡県の「ばり」、大阪の「めっちゃ」などは広範囲で通じると思う。 「めっちゃ」というのは方言といっても、だいぶ新しい。 「ぶち」「ばり」は子供らが小学校のころ使っていたように思う。 大人になって使うのを聞かないが「ばりおもろい」などと言っていた。 岩手の「らずもね」、秋田の「しったげ」、山形の「すこだま」、福島の「ばげぇに」、栃木の「まっさか」、群馬の「なっから」などは想像がつかない。 話していて、前後の文脈から意味は推定できそうだが、それだけ聞いても全くわからない。 どういう語源で「すごい」になったのだろう。 方言というのは面白いものだ。 言葉にあたたかみがあって、味がある。 ぼくは、標準語しか話せない人たちを気の毒に思う。(標準語を話すことはできないが…。) 上方落語に出てくる、「まどう(弁償する)」「いらち(あわてもの)」「てれこ(行き違い)」「だんない(問題ない)」などという言葉、地元の人でもわからない人もいるのではないか。 ぼくらの若い頃はテレビの影響で、どんどん標準語が話されるようになった時期。 テレビの黄金期だ。 今は逆に若い人たちはテレビ離れの時代。 Youtubeでは方言もそのまま話されたりする。 そういう意味では、方言がまた生き残れる時代になった。 方言は文化であって、言葉が多様性を持つのはいいことだ。 大事にしないと… |
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