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2020.01.28 Tuesday
人生の終わり
年末から膝が痛い。
右の膝に水がたまって2回抜いてもらった。 その後は診てもらっていないが、まだしゃがんだ時やしゃがんで立つときに痛い。 整形外科ではしゃがむという行為をしないほうがいいと聞いたが、どうしてもしゃがまないと仕方ない時もある。 お店で下の棚のものが取りたいときはどうしようもない。 生きていたら、しゃがまないといけない時もあるのだが…。 これからの人生、しゃがむという行為をしないで生きていくのか、と思う。 結局そういうことなのだ。 年を取ると、できないことが増えていく。 しゃがめないのは序の口だろう。 母を見ているとよくわかる。 握力が弱くなって、瓶のふたやペットボトルのふたが開けられない。 スーパーまで歩いていくことも、いまは何とかできているが、そのうちできなくなるだろう。 ちょっとそこまで行くこともできなくなる。 そんな風にして、人生の終わりを迎える。 したがって、必然的に最期は寝たきりが多くなる。 こんな風になるとは思わなかった。 若いころは今よりも年寄りの人数が少なかった。 車いすもめったに見なかった。 今は電車に乗っていても、よく見かける。 その頃は寿命が短かったから、元気な間に亡くなる人も多かったのだろう。 こないだ、ブライダル企業を狙っている学生に、これからは結婚式よりも葬式が増えるから、そっちはどうか?と聞いたら、その気はないという。 ビジネスとしては、国内では絶対に葬儀のほうが流行るはず。 もったいないことだ。 今の日本は医療も手厚いし、簡単には死ねないから、誰もがそういう可能性を持っている。 おまけに長生きになったおかげで、認知症のリスクも大きくなった。 家族の顔も忘れ、自分のことも忘れて、はたして生きながらえる価値があるのだろうか。 尊厳死は避けて通れないと思うのだが、なかなか議論されない。 命は大事だ、ということだが、ここまでくると本当にそうなのかとも思う。 人生の幕引きは難しい。 |
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