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2019.12.08 Sunday
二分の一成人式
こないだ見た2018年の邦画の中で、小学生が「半成人式」というのをやっていた。
調べてみたら、最近小学校で行われているらしい。 10歳になる小学生がやる。 成人である20歳の半分で10歳だ。 「二分の一成人式」の方がよく言われているらしい。 壇上に次々と子供が上がって、親への感謝の言葉を述べる。 無理やり言わされているような気がして、気持ちの悪い場面だった。 どうしてこんな会が開かれるようになったのか。 Wikipediaによると、 「学校で行われる場合には、小学校中学年の4年生を参加者として、子供から親への感謝の手紙の発表、校長や保護者代表による祝いの言葉、「2分の1成人証書」の授与、合唱等が行われる。開催時期は多くの場合1-2月、3学期」 と書いてあった。 小学校は親へのサービス業になったようだ。 運動会で何段もの組体操をするのも、卒業式で呼びかけをするのも、親へのサービスか、教員の自己満足としか思えない。 親へのサービスの最たるものが「二分の一成人式」だろう。 こんな妙ちきりんなイベントをやる意味がわからない。 各学校の裁量で実施しているとのこと。 小学校の行事として定着しつつある、と書いてあった。 一方で、ぼくが映画のその場面を見ていて「気持ち悪い」と思ったように、批判する人も多いようだ。 「2分の1成人式を廃止した学校では、保護者から苦情が寄せられたものの子供からの文句はなく、インタビューに応じた教諭は「子供にとっては『面倒くさい行事がなくなった』ぐらいのものだった。」と答えた。」 それはそうだろうと思う。 よく義務教育の「義務」を間違えている人がいるが、あれは親の義務だ。 子供に教育を受けさせるのが義務であって、子供にとっては権利なのだ。 子どもたちは教育を受けているが、それは憲法で保証された当然の権利であって、親に感謝しなさい、などというのはオカシイと思わないのだろうか。 子どもの感情まで管理しないと気がすまないのだろうか。 管理教育もここまで来るとバカバカしい。 塾に頼ってないで、もっと真面目に教育することの方が大事だと思う。 |
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