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2019.12.24 Tuesday
レアアース
中国でレアアースが採れる。
世界シェア7割だという。 電池でおなじみのリチウムもそうだし、磁石で使われるネオジムもレアアース。 中国のシェアが高い理由を日経が書いていた。 一つはレアアースを取り出しやすい鉱石が集中していること、もう一つはレアアースを取り出す時に使う化学薬品などに対する環境面の規制が緩やかなことだという。 実際にはレアアースはレア(希少)とはいうものの、そんなにレアではない。 レアではないが、普通の岩石などからは取り出すのが難しい。 花崗岩にもたくさんのレアアースが含まれているが、取り出すのにはコストがかかる。 ところが、中国にはそれらを容易に取り出せる岩石が多いということだ。 さらに、鉱石から取り出すときの化学処理のコストもある。 前述の、環境への悪影響をあまり気にせず危険な化学薬品も使うことができるということ。 それはあまりいいことではないが…。 そういう理由で、中国のシェアが高い。 レアアースの埋蔵量はその他の世界も含めて650年分あるらしいから、当面は枯渇を気にしなくていい。 希少ではないが、取り出しが難しい(というか、環境問題がある)ということだ。 カナダやアメリカ、オーストラリアなどにも資源としてはあるらしい。 鉱石からレアアースを簡単に取り出す技術ができれば、もっと安くなる。 しかし、いつまでも中国で環境を気にしなくていいとは限らないだろう。 昔の日本の公害問題みたいなことが起こるかもしれない。 それがリスクだ。 半導体を作るのにはシリコンが使われているが、シリコンは地球上で手に入りやすく、作るのも簡単で安いから、これだけ半導体が広まった。 リチウムがシリコン並みに安価になれば、EVも安く作ることができるだろう。 しかし、それにはイノベーションが必要らしい。 電解液を使わない「全固体電池」というのも開発されているが、これもリチウムを使う。 一方で、リチウムを使わない電池も開発されている。 もっと手に入りやすい、ナトリウムやマグネシウムを使う電池らしい。 それ以外にもいろんな可能性があるとのこと。 お金を注ぎ込んで研究する価値はある。 そういうことにもっと補助金を出してほしい。 |
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