考えたこと2

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キャリアの資格
ぼくはキャリアの資格としてCDAというのを取った。
CDAとは「キャリア・ディベロップメント・アドバイザー」というもの。
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA)がやっている、民間の資格だ。
2019年現在で18000人の資格取得者がいる。

それとは別にキャリアコンサルタントという資格もあった。
当初は民間資格で、CDAと同じような扱い。
こちらはNPO法人のキャリアコンサルタント協議会が与えていた。
2015年で48000人の資格取得者数。
こちらの方が断然多い。

今の大学は7年おきに第三者評価を受ける。
その時に、就職支援などをやっている部署はキャリア関係の資格を持った人がやっているか?などと聞かれるので、できれば資格を取ったほうがいい、ということになっている(と思う)。
実際、ぼくがCDAを取るために講習を受けていたときも、キャリア関係の職員が来ていた。

そして、2016年にキャリア・コンサルタントが国家資格になり、ぼくは移行措置を受けてCDAと併せて国家資格の標準レベルのキャリア・コンサルタントというのになった。(上級もあるので、標準レベルというのをつけている)
だから、キャリア・コンサルタントというのが、これからは主流になっていくと思っていた。

思っていた、というのは、2019年になっても別の名前の資格があって、統一の動きがないからだ。
もともと、キャリア・コンサルタント(以下、キャリコンと略す)とCDAはだいぶ違う資格だった。

CDAはどちらかというとカウンセラーの流れ。
だから、相談者に寄り添って、傾聴して解決を図るというスタンス。
面接試験では、いかに相談者に寄り添うか、という点が評価される。

一方、キャリコンの方は文字通りコンサルティングだから、相談業務になる。
いかに有効な提案ができるか、というようなところが評価される。

ぼくは最初のCDAの面接試験はダメだった。
クライアントにより添えなかったというか、焦って状況を聴くために質問をしすぎたのが敗因だったと思う。
状況を聞かないと、どんな選択肢があるか提案できないからだ。

半年後の面接試験に向けて、いろんな人がやっている塾に行った。
いろんな商売があるものだ。
いくつか行ってみた。
そこでは、クライアントに寄り添うことが最重要視された。
ああ、なるほど、そうやるのか、という感じだった。

でも、人づてに聞くと、キャリコンの面接は全く違うという。
寄り添うことよりも、具体的な行動を示すことが重要だ、ということになる。

CDAがやっている面接対策の塾に、キャリコンの受験者が来てしまって、周りの人たちがビックリした、というハナシがある。
来た方から見れば、同じ面接試験だから、同じように対策してくれると思ったのだろう。

CDA志望の人たちは、その様子を見て呆れたということだ。
塾の先生がどうしたかまでは聞かなかったが、周りは同じキャリアの仕事で、この違いはどういうこと?と思ったという。
キャリコン志望者は、クライアントの状況もそこそこに、こういう行動をすべきだ、という提案をしたからだ。

CDAのやり方で面接をしたら、キャリコンは間違いなく落ちる。
キャリコンのやり方で面接をしたら、CDAは間違いなく落ちる。
それらが、国家資格化で、同じ「標準レベルキャリア・コンサルタント」になるのだ。

ぼくは以前CDAの資格を出している、JCDAの会長にメールを送ったことがある。
そういう状態をいつまで放置するのか、ということだ。
残念ながら返事は来なかった。

この状態を放置してはダメだろう。
ぼくは両者の中間くらいに答えはあると思う。
寄り添うだけでもダメだし、あまり行動をせかしてもダメだと思うからだ。
そういうことはみんなわかっているはず。

今年の12月のJCDAの大会は定足数が足りないので、参加してくれというメールが来た。
5年間で100ポイント分の講習受講義務があり、それを維持するのが大変なので、みんなキャリコンに移行してしまうのだろう。
そのために、国会資格ができたのだから。

国家資格化で喜んでいたが、それは取りも直さずCDAが将来なくなる、ということだったのだ。
ぼくなら、一刻も早く発展的に解消してキャリコンの方に行くのだが、もはやJCDAがいろんなところで受益しており、協会の人たちはこれを潰せないのだろう。

来年の5月に更新の時期が来るのだが、CDAはもう更新しない。
年会費がもったいない。



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