考えたこと2

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若い頃に聞いた唄
こないだの昼なんとなくBSをつけたら、懐かしの音楽をやっていて尾崎亜美が出ていた。
彼女ももう62歳。ぼくの2週間あとに生まれている。

それでYoutubeで尾崎亜美を聞いてみた。
「マイ・ピュア・レディ」「瞑想」「オリビアを聴きながら」「春の予感」など70〜80年代の音楽は懐かしい。
いい曲を書いてるなあ、と思いながら聞いた。
そういえば、天使のウインクも尾崎亜美だ。

こないだ山下達郎の古いレコードをCD化したのを買ってから、昔の曲が妙に懐かしくなった。
尊敬している退職した大学の先生は「自分はカーペンターズまでが音楽」と言っていた。
その先生は若い頃留学していて、今でもブラザーズ・フォアやトニー・ベネットなどを愛聴している。
アメリカに行ったら、日曜日に最寄りの黒人教会に行って、ゴスペルを聞くのが楽しみ、という強者だ。
時代のズレはあるけど、その意見はほぼ当たっていると思う。

昔は懐メロと言っていたが、最近は長寿化も相まって懐メロの範囲が広がり、どう名づけるのか難しくなった。
ネットによると、懐メロという言葉はNHKラジオで生まれたらしい。
当初は1930年代〜50年代の曲だったとのこと。
個人的にはまだ祖母が生きている頃に聞いた覚えがあるから、70年代あたりに聞いたはず。
その頃の懐メロは、岡晴夫とか笠置シヅ子とか戦前から戦後にかけての曲だった。

1969年にNHKで「思い出のメロディー」が始まったらしいから、そのころの高齢者が「懐かしい」と思う歌というと、1930年代あたり。
60歳の人が20代の頃だ。
その前になると、音楽メディアの問題になって、みんなが知っているものが小学唱歌とかになるのだろう。
だから、懐メロは1970年代あたりに一般的な言葉になった。

今は60歳になってもまだまだ現役で、ツアーをやっているミュージシャンも多い。
小田和正など70を過ぎても頑張っている。
ユーミンや逹瑯など、本人も昔でいう「懐メロ」ジャンルにはまだまだ入らないと思っているだろう。

しかし、若い人たちが見たら「過去の人」だ。
大学生の授業で一度「ユーミン」って何ですか?と聞かれたことがある。
説明したら、「ああ、そうですか」とのこと。
みんながみんなとは言わないが、今の20代はそんなものかもしれない。

人生が80年、90年になると、懐メロも多様化する。

今はCDというメディアもあるが、ダウンロードもストリーミングもあるし、いろんな音楽との聞き方が出てきた。
ネット世代にとっては、Youtubeやストリーミングサービスが音楽との最初の接点になる人も多いだろう。
そうなると、みんなに共通の音楽がどんどん減っていくような気がする。

これから先、「懐メロ」はどうなっていくのだろう。



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