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2018.01.09 Tuesday
知性は大事
アメリカでトランプ大統領の事を書いた本が出版され、話題になっている。
「炎と怒り」という本だ。 ヤフーニュースの記事によると「同著によれば、側近の多くが、トランプ氏のことを「まぬけ」と言い、大統領として適任ではないと考えているという。トランプ氏は同著を“フェイク・ニュース”ならぬ“フェイク・ブック”と呼んで反撃しているが、ツイッターで反撃するほど売れ行きは伸び、トランプ氏に“負の効果”をもたらしている。」とのこと。 彼の言動が報道されるのを見ていると、そういう感じもあるのは事実。 とにかく、何か言われたら言い返さないと気がすまない。 ツイッターというツールができたこともあるが、そこが今までの大統領とは違うところだと思う。 普通は大きな影響力を持つアメリカ大統領だから、軽はずみな発言は自重するものだと思うのだが、そんなことは気にしない。 そういうところが、トランプ支持者にも受けているんだろう。 でも、今回の一連の大統領のツイートの記事を見て、日本人なら謙虚さに欠ける、と思うのではないか。 自分で自分のことを「安定した天才」と言っている。 「天才」とはある意味破天荒なものだが、いったい「安定した天才」とはどんな人なんだろう。 自分でそう言ってしまうところが何とも言えない。 ブッシュ・ジュニアもいろんなジョークのネタにされ、かなりバカにされた面があるが、それでもここまで露骨に反応しなかったと思う。 ちゃんと側近の言うことを聞いたのだろう。 言いたいやつには言わせておけ、ということだ。 いちいちかまっていたら、相手の思う壺だということもある。 トランプ大統領の場合は、本当に歯止めがない。 核のボタンについても、北朝鮮に対して「俺のボタンのほうが大きい」などと言っている。 アメリカでは、上院外交委員会が「核兵器を使用する大統領権限」について公聴会を開催したとのこと。 今は大統領の一存で核攻撃をすることができるが、それに議会の承認という歯止めをかけよう、ということらしい。 やっぱりみんな心配しているのだ。 こういうことを言うと、いやいやそれは彼の深謀遠慮で、支持率を上げるためにわざとそういうことをしているのだ、という人もいる。 そうかもしれない。 しかし、去年1年間の彼の言動を見ていると、本当に心配になる。 そういう意味では、タイムリーな出版だった。 |
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