考えたこと2

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実家
去年、母が高齢者向けサービス付きのマンションに入居して、今まで住んでいた実家から引っ越しした。
築55年という古い木造の家だ。
ぼくが小学校に上る前に、すぐ近くの祖母の家から引っ越してきた。
そこでぼくは小学校からずっと過ごした。

ぼくと弟が独立して、十数年前に父が亡くなり、その後リフォームして今に至っている。
阪神大震災にも耐えて、瓦が落ちる程度ですんだ。
それが、去年の10月に住む人がいなくなった、ということだ。

母が引っ越しをすると同時に、電話がなくなり、ケーブルテレビも解約し、ホットカーペットもなくなった。
でも、少しお金をかけて、テレビが見られるようにして、ホットカーペットも安いのを買って、今年の正月は母と弟の家族、ぼくの家族で実家で集まることにした。
もうこの家に集まれることも、そんなにないだろう。
だからこそ、正月は実家に集まりたかったということだ。

家というものがどんどん小さくなって、核家族化してきた。
ウチの家もそうだ。
そうなると、実家を物理的に継ぐものがいない。
元の実家はどうなるのかということになる。

何と言っても、築55年。
回りの家もみんな建て替わった。
ウチの実家が、近所では一番古くなった。

やはり「ゆく川の流れはたえずして…」の世界だ。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し、と方丈記にある通り。
「無常」こそが人生。

そうは思っているものの、いざ無くなりそうになるといろいろ考える。

人生も終盤に来て、新しい経験はなくなるものだと思っていたが、生まれ育った家が空き家になったというのは結構大きな経験だった。

来年の正月はどうなるのか…。



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