考えたこと2

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寅次郎の共感
ためていた「男はつらいよ」の録画を見た。

志穂美悦子がマドンナ。
筑豊に住んでいて、旅回りの役者の娘。
父親が座長をやっていたが、引退して、1年前に亡くなった。
袖すり合うも他生の縁で、寅次郎が何度か会った。

寅次郎は筑豊の実家を尋ね、父親の消息を聞いて、娘と話をする。
ボケてしまった父親は亡くなる前、夜いきなり起きて、芝居の見栄を切ったりしたらしい。

そこで娘がぼそっと話す。

「男手一つで育ててくれたんやけん、大事にしてあげにゃいかんのやけど…。時々、もう早よ死んでくれんかな、思うたりしてね…」

そこで寅次郎が、こう言う。

「苦労したんだな、あんたも」

こういうのが、寅次郎のエライところだ。
娘の話したことではなく、娘の気持ちに共感する。

昔のぼくなら、「長い介護生活をしていると、そう思うのも仕方ない…」とか言っているところ。

今なら寅次郎の気遣いがわかる。

さすがだ。



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