考えたこと2

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今の地上波ドラマ
「日本のドラマがこの10年で急速につまらなくなった、本当の理由」という記事があった。
その中に、あるプロデューサーの自嘲として「今、テレビドラマなんて観るのは馬鹿だけ。話が面白いかどうかとか、どうでもいいんだ。自分の好きなタレントが出ていたら、キャーと言って喜ぶ人、そういう人だけが観ている」と書いてあった。

その原因は日本のドラマが内容を充実していいものを作ろうとしておらず、その原因は局のビジョンのなさや、キャスティングの主導権が大手のタレントの所属会社にあるということだという。

局のビジョンのなさというのは、ドラマをもっと金をかけて作って、それを全世界に売って儲けよう、という戦略が欠けているということ。
韓国を例に出して、もっと海外に売り込んでいくような努力が足りないということだ。
でも、それはテレビ局自体の問題であり、それができないのはドラマ制作者自身の努力不足と言われても仕方がないだろう。
社内でそういうプレゼンをして、だからキャスティングはこうやるというような努力をしたのかと思う。
そうやって、ワールドマーケットで通用するドラマ作りをしないといけない。
だからと言って、見る方がバカだというのはお門違いだ。

キャスティングの主導権の問題も、以前から言われている。
ジャニーズが一番顕著な例だろう。
番組作りにまで入ってきて、現場を牛耳るということらしい。
しかし、これもテレビ局が「ジャニタレを出しておけば、視聴率が取れる」という安易なやり方をした結果、事務所側が増長したのではないか。
結局それを許したのは自分たちなのだ。

たまに地上波の番組を見ても、あまりにも安い作りにびっくりする。
アポなしの食レポなど、司会とゲストのギャラがほとんどだろう。めちゃ安い番組だ。
ワイドショーはわちゃわちゃくだらないことを言っているだけだし。
こないだ書いたクイズ番組でも、マジメにやっているとは思えない。
昔のように、ちゃんとしたクイズを、もう一度視聴者参加でやればいいのだ。
お金がかかるからやらないのではなく、面倒くさいし、知恵を出さないから、できないのだと思う。

アメリカのドラマでは当たり前のようにやっている、犯罪ドラマでのコンピューターの使用もほとんどない。
製作陣にそれに関する知識がないのか、世界のトレンドを知らないのか、機材をそろえるのに金がかかるからか、いったい何なんだろうと思う。
普通にやっている現代劇のドラマでも、エキストラがほとんどいない。
こんな会社があるはずがないとか、こんな病院があるはずがない、と思ってしまうほど、人がいない。
キャスト以外は使えないのだろうか。
エキストラにそんなにお金がかかるとは思えないが…。
深夜に撮影でもしているのかと思う。たった3か月程度のドラマでもだ。

それらを棚に上げて、見る方がバカだというのか。
金があればいいものが作れるのは事実。
しかし、今の日本の地上波は金があってもいいものは作れないだろうと思う。
志が低いのだ。

まだまだ地上波は悪くなる。


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