考えたこと2

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義務教育の崩壊
小学校、中学校の内容をネットで学べる「e-learning教材」を大学の入学前学習や、就職筆記試験対策で導入をしている大学がある。
もちろん、そんなことは表には出ていないが、業者は小学校、中学校の教材を作ってきたノウハウがあるから、お勧めします、というようなことを言っているんだろう。
導入しているのは専門学校や下位の大学。
中には国立大学もあるようだが…。

主要5科目だから、算数(数学)、国語、理科、社会、英語。
それを大学入試を通った人たち向けに勧めており、それを導入している大学があるという事実。
これを文科省はどう思うんだろうか。

いったい入試には何の役割があるんだろうか。

この事実一つをとってみても、義務教育が崩壊していることがよくわかる。
小学校高学年で習ったはずの内容を、大学に入ってやらないといけないのだ。
もちろん、全員が小学校で習った内容を全部覚えていないといけないなどとは思わない。
それでも、小学校、中学校で習うことは、これから生きていく上で、マスターしていることが半ば当たり前になっていることが多いのだ。
だから、就職筆記試験でも小中学校までの算数が出る。

リメディアル教育という言葉があるが、これは「学び直し」という意味だ。
それを18歳になっても、大学で、小学校レベルからやらないといけないのだ。

入試科目を減らしてきた私立大学の責任もある。
しかし、知っているべき内容を知らないというのは、それまでの教育の責任。
小中学校の内容ということは、小中学校の責任だ。

文科省が恐いのか、私立大学から文句を言う声は聞こえない。
そうまでして補助金がほしいのか。
自らが養成した教師が教えているからか。

大学に紹介される小中学校向けの「e-learning教材」は確かによくできた教材だと思う。
小中学校でノウハウを積んできたという事も本当だろう。

でも、何となく望みがなくなった。


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