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2017.09.21 Thursday
平成の大合併
台風情報を見ていたら、市の名前がいろいろ出てきたが、何となく違和感がある。
聞いたことがない市が増えた。 南九州市、佐伯市、由布市、志布志市、臼杵市…、九州の市だ。 平成の大合併でできた市だろう。 1995年に始まり、2005年〜2006年に合併はピークになったとのこと。 阪神間に住んでいるのであまり意識しなかったが、市町村の数が3229から1727に減るほどの大合併だった。 平成の大合併では、伝統的な市名がなくなり、ひらがなのものが増えた。 身近なのは四国のさぬき市とか、兵庫のたつの市など。 さいたま市もある。小学校の頃、埼玉県の県庁所在地は浦和市だったが…。 南アルプス市というカタカナの市名もある。 市名決定でいろいろとあったんだろう。 そういえば、神戸市もどんどん広くなった。 昔は六甲山の裏側は神戸市ではなかったが、今は北区や西区ができた。 その代わり、灘区と生田区が一緒になって、中央区になった。 地名もどんどん変わっていっている。 しかし、地方公務員の数は94年から2011年で14%しか減っていない。 民間ではこの間、コンピューターの活用等で事務の仕事がなくなったことを考えると、減り方が少ないと思う。 これは日本の生産性が低いことの一因となっている。 地方公務員は税金で贖われているのだから、もっと減らして、実際にGDPを稼ぐ仕事をしてもらわないといけない。 ぼくらは、昔を知っているから、変わってしまったことに郷愁があるが、平成に生まれた人たちはそんな気持ちはないだろう。 古き良きものが失われるなどという話は、年寄りの繰り言だ。 便利になるなら、それでいい。 所詮、長い歴史の中で変わらないものなどない。 明治以前は藩だったし、その前は…何か違うものだったのだろう。 もともと、日本などという国の名前がついたのは7世紀だというが、それがみんなに意識されるようになったのは明治以降だろう。 それまでは、普通の人は世界すら意識していなかったに違いない。 その時代にも人は生きて死んでいった。 世の中は移り変わる。 やっぱり、ゆく川の流れは絶えずして…の世界だ。 この頃とみにそう思うようになった。 |
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