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2017.09.15 Friday
3700キロの射程
今朝はまた北朝鮮のミサイルが発射されて、ニュースはそれ一色だった。
それでも、7時半になったらBSに切り替えて朝ドラ「ひよっこ」を見てしまう。 とりあえず、無事に?日本上空を越えていたので、まあ大丈夫と思ったからだ。 今回は3700キロ離れたところに落ちたとのこと。 完全にグアム島まで届く距離になった。 北朝鮮は日本を狙っているのかというと、難しい。 素人考えでも、日本の方向にしか発射できないと思うからだ。 北に行くとロシアがあるし、南や西に行くと中国がある。 安保理で北朝鮮を擁護に回っている国だから、そちらの方向には発射できない。 今回のコースよりも南に振れると、間違ってどこかの島に落ちると大変だから、それも無理だ。 何もない公海上に落とすとなると、北海道や東北の上空を通過することになる。 それしか選択肢がない。 だから、日本を狙っているのではないと考えるか、それともいつでも日本に落とせるのだという現れだと考えるか、そこが難しい。 今回の発射を受けて、日米の要請で国連安保理の緊急会合が15日に開かれるとのことだ。 北朝鮮は14日、制裁に反発して「日本を沈め」、「アメリカを廃墟にし」、「国連を破壊する」と声明を発しているとのこと。 だから、今日本気だと示すために発射したということだ。 ゲーム理論ではこの状態を「チキンゲーム」という。 チキンゲームとは、向かい合ってクルマを走らせて正面衝突をするというゲーム?だ。 これは先に怖くなってハンドルを切ってよけたほうが負けというもの。 まさにそういう状態で北朝鮮はゲームに挑んでいると思われる。 このゲームには必勝法があって、肝は「考えないこと」。 何も考えずまっすぐ行くという戦略をとることだ。 正面衝突して死んでもいい、というやけっぱち戦略。 でも、ミサイルの発射方向を見ていると、北朝鮮も考えているように見える。 これが悩むところ。 純粋にゲーム理論のプレイヤーとして考えると、日本も害のないところにミサイルを発射して見せて、対抗するというのが、最善の策であろうと思われるが、そんなことはできない。 しかし、いくら国連安保理で制裁を話し合っても、無駄な気がする。 相手はハンドルを切る気はないようだ。 自分が生きている間に、こんなことが起こるとは思っていなかった。 そういう弱みをついて、チキンゲームをされているのかもしれない。 |
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