考えたこと2

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中年ニート
OECDの統計では「ニート」というのは「働いておらず、教育や職業訓練を受けていない15〜29歳の男女」ということだ。
その定義では日本のニート率は低く、OECDの平均以下になる。
しかし、中高年のニートということになると、日本は多いということだ。
「失われた20年」に社会に出た人たちが、もう40代〜50代。
それらの人たちの中には、働くチャンスを逸した人も多い。

2016年の調査によると、35〜59歳の“中年ニート”は123万人もいて、統計に表れるニート(15〜34歳)の57万人の2.2倍の規模に達するらしい。
ただでさえ労働力人口が減っているのに、普通なら働き盛りの年代を含めて123万人も「ニート」状態だ。
この中年ニートは2010年から5%増えた。

世の中は人手不足だというが、こんなに働けない人がいる。
みんながみんな、働く気力もなく、働けない人ばかりではないだろう。
でも、無職の期間がどんどん長くなると、あきらめムードにもなる。

ニートからの脱出」というサイトがあって、ずっと読んでいたら、「これは大変だ」と思う。
とにかく、短期のアルバイト(1日のもの)から始めるしかないという感じだ。
新卒の就活でつまづいてしまった時は、きっと来年は何とかなると思っていた人もいるだろう。
そのうち、社会との接触を避け、人と話さなくなり、部屋にこもるようになる。

サイトには「とにかく散歩すること」と書いてあった。

こういう人たちは、まだ親の収入で食っているんだろう。
そういえば、アメリカにはニートはいない、という記事を見たことがある。
原則、18歳になったら親から自活を要求されるというのが伝統らしい。
ニートというのは、日本の家族関係の伝統も尾を引いているのだ。

40代以上は、雇われることはできない、とも書いてある。
つまり、どこかに勤めることはできない、ということだ。
ぼくは幸いにしてそういう人を知らない。
でも、高齢ニートの人は現実に何十万人もいる。

このまま放置はできない。

この人手不足の時に、もったいない労働力だ。
こういう時こそ、公的支援が必要だろう。

尼崎の市議会選挙の時には、誰も言っていなかったが…。


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