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2017.06.10 Saturday
2065年
4月に国立社会保障・人口問題研究所が2065年までの人口推計を出した。
2065年というと、今から48年先。 ぼくは間違いなくこの世にいないが、今20代の子供たちのほとんどはまだこの世を見ているだろう。 高齢化がどんどん進むのは既定路線。 2065年には15〜64歳の生産年齢人口は4割減るらしい。 現在が7700万人で、それが4500万人になる。 もちろん総人口も減って、1億2千万から8800万人になる予想だ。 65歳以上の高齢者は現在4人に1人程度の27%だが、それが高いほうの予想では、41.2%、すなわち 2.4 人に1人になるという。 ほとんど2人に1人が高齢者。 男性の平均寿命が83歳、女性は90歳を超える予想だ。 これはすごい数字だ。 どうしたって、生産年齢の人たちが支えられる数字ではない。 2065年には、働ける人は70歳を超えても働かないといけなくなる。 60歳や65歳で定年して、あとは年金で、などと言っておられない。 そうやって、生産年齢人口を増やさないといけない。 厚労省は年金100年安心と言っていたが、この予想を見てもそう言うんだろうか。 日本は戦後奇跡的な高度成長をしたが、あの原因も戦後の人口の増加が大きかったのかもしれない。 GDPが増えるためには、国内の人口は大きな要因だ。 人が増えれば消費も増えるし、生産も増える。 もちろん、技術の進歩や輸出の努力、勤勉な国民性も大きかっただろう。 でも、それだけではなかった。 追いかける立場はまだ楽だ。 先を見て、真似をして頑張ればいい。 そこは日本人は精一杯頑張った。 でも、追いつき、追い越して、追われる立場になってしまった。 それとともに、人口減少し、高齢化の波に追われているのが実情。 高齢化に耐えて、生産を高めるためには、人工知能やロボットの力を借りるしかない。 身体に装着するようなロボットスーツのようなものも入る。 それでどれだけの人が、生産に寄与できるかだ。 世界のトップランナーとして、高齢化社会に突入する日本。 追いつくべき手本もない。 未知の領域に突入する。 日経には成長阻害、と書いてあったが、それをどう乗り越えるのか。 今から考えないといけないぞ。 |
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