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2017.06.13 Tuesday
逢いたくて逢いたくて
園まりが歌ってヒットした昭和の歌謡曲。
宮川泰の作曲、岩谷時子の作詞だ。 こないだNHKラジオの文化講演会で、由紀さおりが日本語のアクセントについて講演していた。 それによると、当時の歌謡曲は日本語のアクセントに、わりと忠実に作られていたとのこと。 この「逢いたくて逢いたくて」もそういう部類の曲だという。 それに対して、最近の曲はそうではない。 「世界に一つだけの花」はなかなか歌いにくい曲だったとのこと。 これは日本語の自然なアクセントにはなっていないメロディーだから、難しいらしい。 「セかいに ヒとつ ダけの ハな」というように、頭にアクセントが来るメロディーになっている。 こういう曲は、歌いにくいと由紀さおりは言っていた。 ニューミュージックという言葉ができた頃から、そういうことが始まっていたのだろう。 日本語の歌詞を洋楽のように唄うという感じだ。 日本の音楽がモダンになった要因の一つかもしれない。 70年代からそう動きがあったんだろう。 でも、「赤とんぼ」の歌詞は二行。 行間に味わいがある、という。 そう言われると、そんな気がする。 新しいものをずっと追いかけて、この年になった。 しかし、古いものにも良さはある。 童謡唱歌をたくさん歌ってきた人の言葉には、説得力があった。 由紀さおりの「逢いたくて逢いたくて」は、ジャジーなアレンジ。 思わず1曲購入してしまった。 昨日、ギターのレッスンに行ったら、先生も誰かに頼まれて由紀さおりの「逢いたくて逢いたくて」の楽譜を作ったとのこと。 依頼した人は、由紀さおりのバージョンでやりたい、と言っていたらしい。 「おお、いま旬なんですね」と話がはずんだ。 先生と意気投合して、ぼくはうれしかった。 |
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